百名山を登る
※山の名前をクリックすると登山ルートを確認できます。
1.富士山(87.8.1〜87.8.2)
(コース)藤沢→小田原→御殿場→新五号目〜八号目(泊)〜浅間神社奥宮〜富士山測候所〜剣ガ峰山頂〜お鉢めぐり〜浅間神社奥宮〜新五号目→御殿場→小田原→藤沢
(メモ)霧の立ちこめる新五号目に車を停め、日没後、懐中電灯を手に登り始めた。前も後ろも人が連なり、ジグザクの道をひたすら登る。六、七、新七号目と山小屋を過ぎると、右手に万年雪が見える。八号目付近でテントを張って仮眠をとる。明け方再び登り始める。鳥居をくぐって、急坂を登ると、雲の切れ目から御来光が差し込み、頂上に到着した。火口の廻りを一周して、下山する。何と下界はどしゃ降りの天気であった。
(コース)太田⇒伊勢崎⇒沼田→大清水〜三平峠〜長蔵小屋(泊)〜長英新道〜燧ガ岳〜温泉小屋〜三条ノ滝〜三又〜下田代十字路〜尾瀬小屋(泊)〜山ノ鼻〜至仏山〜山ノ鼻〜下田代十字路(泊)〜沼尻〜南岸道〜三平下〜三平峠〜大清水→沼田⇒伊勢崎⇒太田
(メモ)沼田駅からバスに乗り、終点の大清水で下車。車両止のゲートを抜けて、ジャリ道から沢沿いの道へと進み、一ノ瀬休憩所に着く。暑苦しい登りが続き、木道を歩いて行くと三平峠、そして坂を下ると尾瀬沼が見える。沼畔の長蔵小屋前にテントを張る。二日目は長英新道から燧ガ岳を目指す。頂上からは尾瀬ヶ原が一望に見渡せ、岩のゴロゴロした道を温泉小屋まで下り、三条ノ滝を見て下田代の山小屋に泊まる。夜半に激しく降った雨も上がり、三日目は山小屋で買った昼食を持って至仏山へ向かう。木道の上を歩いて尾瀬ヶ原を進んで行くと、山ノ鼻に着き、ザックを預けて至仏山に登る。滑り易い急な斜面を登り詰めて行くと、木を横に敷き詰めた平坦な道があり、頂上に到着した。あいにくガスに包まれて何も見えなかったが、下りの途中で靄が切れて、尾瀬ヶ原や燧ガ岳が望めた。ニッコウキスゲの咲く尾瀬沼を見て帰る。
4.白馬岳(88.8.2〜88.8.5)
(コース)太田→高崎→松本→白馬→猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜頂上キャンプ場(泊)〜白馬岳〜三国境〜雪倉山麓道〜蓮華温泉〜白馬大池(泊)〜小蓮華山〜三国境〜白馬岳〜白馬鑓ガ岳〜鑓温泉小屋(泊)〜猿倉→白馬→松本→美ヶ原→相模湖→藤沢
(メモ)車を猿倉の路上に駐車して、猿倉荘でアイゼンを買って出発。ジャリ道を進み、しばらく登ると白馬尻に着く。目の前に大雪渓が広がる。夏スキーをしている人に感心しながら、吹き下ろす諒風を受けて登り切ると、辺り一面お花畑。頂上宿舎裏にテントを張る。翌日は、山頂から蓮華温泉まで下山した。途中道に迷う。沢をずぶ濡れになって渡り、白馬大池に着いた時には、すっかり陽が傾いていた。三日目、朝霧に霞む白馬大池を発ち、小蓮華山まで幾つものピークを越えてたどり着く。三国境からガレた急坂を登り、再び白馬岳山頂に到着。縦走路を南下し、杓子岳の西壁の横を通り、鑓ガ岳頂上に立つ。縦走路から分岐して鑓温泉へ急降下する。途中から雨が降り始める。鑓温泉小屋でひと風呂浴びる。テントの中で一晩中浸水と戦う。翌朝は晴れ渡り、猿倉へ戻る。車を見つけて、ほっとする。
5.北岳(89.8.4〜89.8.6)
(コース)藤沢⇒新宿⇒甲府→広河原〜大樺沢分岐〜八本歯のコル〜北岳〜白根御池小屋(泊)〜広河原→甲府⇒八王子⇒茅ヶ崎⇒藤沢
(メモ)新宿から夜行列車に乗って3時半に甲府駅に到着。バスで2時間林道を行くと広河原に着く。大樺沢に沿って山道を進んで行く。途中幾つか分岐点を経て、雪渓を渡り、お花畑を通り過ぎ、ハシゴの掛けられた八本歯のコルを越える。ヘトヘトになってたどり着いた山頂はガスに包まれて何も見えず、早々に下山する。白根御池の近くにテントを張り一泊する。広河原でバスに乗り、窓から山合を眺めて帰る。
6.八ガ岳(91.8.8〜91.8.11)
(コース)藤沢→新宿→茅野⇒美濃戸口〜赤岳鉱泉〜行者小屋(泊)〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜夏沢峠〜オーレン小屋(泊)〜オーレン小屋〜根石岳〜天狗岳〜中山峠〜高見石〜白駒池(泊)〜麦草峠〜茶臼山〜縞枯山〜雨池峠〜坪庭〜(ピラタスロープウェイ)⇒茅野→八王子→藤沢
(メモ)中央線茅野駅からバスに乗り、一時間程で別荘地を抜けて美濃戸口へ到着。北沢に沿ってひたすら歩くこと3時間、学生のパーティで賑やかな赤岳鉱泉でひと休み、左手にそびえる大小同心を眺めながら更に進むと行者小屋に着く。二日目は早発をして、赤岳を目指す。赤ザレの急登を慎重に越えると小屋の立つ頂上に着き、清里の町が見えた。横岳のクサリ場を越えて進んで行くと、広く人が溢れた硫黄岳の山頂に到着。三日目の朝、オーレン小屋でテントを畳んでいると、カモシカが目の前を走り去った。朝もやに包まれた樹林帯を進んでいくと、其冠山のピークに着き、やがて視界が開けて、風が強く吹きつける天狗岳へ着く。黒百合ヒュッテを左手に見ながら、森林の中を進む。やがて岩塊が折り重なる高見岩に着き、登ると白駒池が眺められた。高見岩小屋で休憩してササの生い茂る道を進み、キャンプ場のある白駒池に着く。四日目、白駒池を早朝出発し、麦草ヒュッテ前の車道を渡り、薄暗い樹林帯の山道を登って行く。茶臼山へ登る途中から大粒の雨が降って来る。縞枯れした樹林をずぶ濡れになりながら進み、縞枯山の山頂からは、ドロ水の中を急降 下。雨池峠に着くと雨脚が弱まり、草原の中をのんびり進む。やがてロープウェイの駅が見え、発車時間までの間、坪庭を散歩する。蓼科を眺めながらロープウェイで下山する。
7.大菩薩嶺(94.7.24)
(コース)辻堂⇒八王子⇒塩山⇒裂石〜上日川峠〜大菩薩峠〜大菩薩嶺〜丸川峠〜裂石→塩山⇒八王子⇒辻堂
(メモ)晴れた夏の日曜日、早起きをして電車とバスを乗り継いで、大菩薩へ出かけた。裂石から林道を歩き、千石茶屋からは蒸し暑い山道を進む。上日川峠には大きな駐車場があり、大勢の人がここまで車で乗り入れていた。ゆるい登りを行くと、突然視界が開けて、大菩薩峠に着いた。賽の河原から雷岩へと登り、さらに木に覆われた道を行くと、うす暗く狭い山頂に到着。雲行きが怪しくなってきたので、帰りは大急ぎで丸川峠経由で下山し、バスに飛び乗った。
8.穂高岳(94.8.9〜94.8.12)
(コース)辻堂⇒藤沢⇒新宿⇒松本⇒新島々→上高地〜徳沢〜横尾〜涸沢(泊)〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘(泊)〜奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢〜河童橋〜上高地→新島々⇒松本⇒八王子⇒辻堂
(メモ)新宿から23時発の急行アルプスに乗り、早朝上高地に着く。さすがに人が多い。梓川沿いの道を進み、河童橋を通り過ぎ、横尾までの長い道をひたすら歩く。横尾から屏風岩を巻くように樹林帯を進み、ガレ場を登ると、目の前に涸沢カールが広がり、北穂高から奥穂高の山が目に飛び込んできた。涸沢のテント場は100張位のテントが張り巡らされて大賑わい。夕食にご飯を炊いたが、水加減を間違えて失敗した。翌日は好天に恵まれ、早立ちをして北穂高岳を目指す。高山植物の咲く急登が続き、分岐点にリックを置いて、北穂の山頂に立つ。眼下に大キレットその先に槍ガ岳が見える。涸沢岳超えは、予想以上に厳しく岩場を這うよう進む。頭上にT-4が飛んで行った。一瞬我に帰って、壮大な自然の中にいるちっぽけな自分の存在を感じた。穂高岳山荘に着いてほっとしたせいか体調を崩す。山荘前からブロッケンを見ることができた。明け方強風でテントが吹き飛ばされた。三日目早朝、混雑している穂高岳山荘前の梯子を登り、奥穂高へ向かう。右手にそびえるジャンダルムを見ながら、ガレた道を進み、山頂に到着。高いケルンが積み上げられていて、大 勢の人が写真を撮っていた。吊尾根の狭い道を進み、紀美子平で荷物を置いて、前穂高を登る。浮石が多く、冷や冷やさせられた。重太郎新道から岳沢まで急降下し、長い樹林帯の道を行く。やがて遊歩道になり、河童橋が見えてきた。
9.雲取山(94.10.9〜94.10.10)
(コース)辻堂⇒八王子⇒立川⇒三峰口→大輪→ロープウェイ〜三峰神社〜一ノ鳥居〜霧藻ガ峰〜白石山〜大ダワ〜雲取山荘(泊)〜雲取山〜小雲取山〜七ツ石山〜鷹ノ巣山〜六ツ石山〜絹笠山〜羽黒神社〜奥多摩⇒立川⇒八王子⇒辻堂
(メモ)八高線、西武線、バスを乗り継いで、ロープウェイで三峰山頂に昼前に到着する。たくさんの人が賑わう三峰神社を離れて、静かな山歩きを続ける。天気は曇りで崩れそうな様子である。途中、霧藻ガ峰と白石山荘前で休憩。長い歩きに疲れて薄暗い樹林の中にある雲取山荘にやっとたどり着く。山小屋は夜になるとランプを灯して、なかなか良い雰囲気。近くにテントを張って、明日の天気の好転を祈って眠る。翌朝、朝靄が立ち込める雲取山荘を出発し、山頂への急な坂を登る。ぱっと目の前が開けて、奥多摩や奥秩父の山々のパノラマが目に飛び込んできた。山頂から小雲取山の稜線は大きく開け、多くのパーティが行き交い賑やかであった。吊尾根を進んで行く。途中、道を間違えて、鷹ノ巣山を戻って登る。吊尾根は熊が出そうな雰囲気で、小雨の降る氷川(奥多摩)に降りてきたときは、緊張から解放されてほっとした。
10.丹沢山(94.11.26〜94.11.27)
(コース)辻堂→大倉〜塔ノ岳〜丹沢山〜不動ノ峰〜鬼ガ岩〜蛭ガ岳(泊)〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉→辻堂
(メモ)塔ノ岳より先へ行くには日帰りではきつい。晩秋の週末、山小屋を利用した蛭ガ岳登山を計画した。大倉に車を停めて、大倉尾根を駈け登り、塔ノ岳山頂で一休み。笹の生い茂った道を行き、丹沢山、不動ノ峰を超える。雪がちらつく中、鬼ガ岩の鎖場を降り、昼過ぎに丹沢最高峰の蛭ガ岳に到着。山頂の人に聞けば、堂平から日帰りで来たとのこと。蛭ガ岳山荘の湿った布団で、寒い夜を過ごし、翌日、来た道を引き返した。
11.赤城山(95.5.3)
(コース)太田→前橋→(赤城有料道路)→大洞〜黒桧山〜駒ヶ岳〜覚満淵〜小沼〜八丁峠〜地蔵岳〜大洞→(赤城有料道路)→(フラワーパーク)→(ドイツ村)→大間々→太田
(メモ)赤城有料道路は無料化され、さすがに訪れる人は多い。大洞の駐車場から大沼に沿って歩き、黒桧山へ登るが、あいにくの天気で展望は得られない。駒ヶ岳からは急降下の階段があり、いったん大沼に戻る。覚満淵には植えられたミズバショウが咲いていた。八丁峠から地蔵岳に登る。テレビのアンテナやお地蔵さんがならぶ頂上は、ロープウェイで上がってきた人で溢れ、大沼を囲む山並が一望できた。
12.両神山(95.5.6)
(コース)太田→鬼石→万場→志賀坂峠→八丁トンネル〜八丁峠〜行蔵坊〜西岳〜東岳〜両神山(剣ガ峰)〜東岳〜西岳〜行蔵坊〜八丁峠〜八丁トンネル→両神→皆野→鬼石→太田
(メモ)志賀坂峠から長い林道を走る。八丁トンネルの登り口は二子山の展望が素晴しい。八丁峠からは急登降下、鎖場の連続で、先行する家族連れやパーティが手間取っている様子が下から眺められる。西岳の周辺に来ると霧が晴れ、ヤシオツツジがあちこちに咲きほころび、鋸状の切り立った山の様子が見える。山頂は2つに分れ、一方には祠があり、緊張から解放された笑顔のハイカーでいっぱいだった。
13.天城山(95.5.27)
(コース)辻堂⇒伊東→天城高原ゴルフ場〜万二郎岳〜石楠立〜万三郎岳〜天城高原ゴルフ場→伊東⇒辻堂
(メモ)JR伊東駅からゴルフ場行きのバスに乗り、終点で下車。あたりは観光バスや車が所狭しと駐車され、たくさんのパーティが行き交う。樹木の繁る中を指導標に従って登って行くと万二郎岳の頂上に着く。一旦ガレを下り、白いシャクナゲの花が一面咲きわたる平坦な石楠立を経て、急登すると万三郎岳の頂上に行き着く。狭い頂上は人でいっぱい。聞けば今年は例年になくシャクナゲが良く咲いているとのこと。
(コース)辻堂⇒藤沢⇒新宿⇒松本⇒新島々→上高地〜徳沢〜長塀山〜蝶ガ岳ヒュッテ(泊)〜蝶ガ岳〜常念岳〜大天井岳〜大天荘(泊)〜西岳〜東鎌尾根〜槍岳山荘〜槍ガ岳〜槍沢小屋跡(泊)〜一ノ俣〜横尾〜上高地→新島々⇒松本⇒八王子⇒茅ヶ崎⇒辻堂
(メモ)新宿23時発の急行アルプスに乗り、3時頃松本に着く。松本電鉄に乗り換え、新島々でバスに乗る。1時間程で大正池が現われ上高地のバスターミナルに着く。入山届けを済ませ、水筒に水を入れ、7時に出発。左手に明神岳を望みながら梓川に沿って徳沢へ進む。ここから長塀山までは、うんざりする急登の連続。樹林帯を抜け、池を過ぎると突然視界が開け、穂高連峰・槍ガ岳の大パノラマが広がる。蝶ガ岳ヒュッテ前にテントを張って寝る。早朝テントを手早くたたみ、前方にそびえる常念岳を目指して主稜線を歩き始める。程なく蝶ガ岳の頂上に着く。アップダウンを何度も繰り返し、岩の塊がゴロゴロしたピークを幾つも乗り越えて、常念岳の頂に立つ。ガレを急降下して常念小屋でひと休みし、再び横通岳へ登り始める。ヘトヘトになり、対向する人に励まされた。なおも歩いて行くと、大天井荘へ着く。右手に岩肌のむき出した燕岳が見えた。翌朝6時大天井荘を発ち、表銀座コースに入る。右に雲に隠れた槍ガ岳を仰ぎながら、稜線を歩くと、ヒュッテ西岳に到着。ガレた急坂を一気に降りると、今度は鎖の掛けられた岩稜の登りが続き、ヒュッテを経て 槍の肩にある槍岳山荘に着く。ザックを置いて、山頂へ登る。頂上は4畳半位の広さで、学生のパーティでいっぱい。帰りは槍沢に沿って長い道をひたすら歩く。振り返ると天にそびえる槍が見えた。
16.甲武信ケ岳(95.9.22〜95.9.23)
(コース)辻堂⇒八王子⇒塩山→新地平〜雁坂トンネル〜雁坂峠〜東・西破風山〜甲武信ケ岳〜甲武信小屋(泊)〜木賊山〜戸渡尾根〜西沢渓谷→塩山⇒八王子⇒辻堂
(メモ)塩山からバスに乗り新地平で降りる。トンネルの工事現場を迂回して樹林に覆われた山道を進む。ススキの急斜面を登ると、霧の立ちこめる雁坂峠に着く。甲武信ケ岳には日没前に何とか到着し、テントを張る。明け方の冷え込みが厳しい。木賊山に向かう途中、展望が開け甲武信岳、国師岳などの奥秩父の山並が見える。戸渡尾根を急降下すると、硅石の採掘に使用したレールが続き、車道に出た。西沢渓谷の遊歩道を往復する。
17.谷川岳(95.9.30)
(コース)辻堂⇒上野⇒土合〜登山指導センター〜西黒尾根〜カレ沢のコル〜トマの耳〜オキの耳〜カレ沢のコル〜巌剛新道〜土合口→水上⇒上野⇒辻堂
(メモ)上野7時発の特急に乗り、水上で上越線に乗り換える。トンネルの中にある土合駅で降り、改札まで長い階段を歩く。ロープウェイの駅登山指導センターを通り過ぎると、左手に西黒尾根の登山口がある。ひたすら登り続けると左からの天神尾根の山道と合流し、人が溢れたトマの耳に着く。対向する白毛門が大きく、一ノ蔵岳へと山並が続き、尾根をはさんで紅葉している様子が眺められた。
18.瑞牆山/19.金峰山(95.10.7〜95.10.9)
(コース)辻堂⇒八王子⇒韮崎→増富温泉→瑞牆山荘〜富士見平〜瑞牆山〜大日小屋(二泊)〜金峰山〜富士見平〜瑞牆山荘〜増富温泉→韮崎⇒八王子⇒辻堂
(メモ)韮崎からバスに乗り、増富温泉でマイクロバスに乗り換え、瑞牆山荘まで行く。樹林に覆われた坂をしばらく登ると富士見平小屋の前に出る。瑞牆山へは岩場をひたすら登って行く。頂上には花崗岩の一枚岩が広がり、八ガ岳、南アルプス、富士山そして金峰山が望める。再び富士見平に戻り、大日小屋前の斜面にテントを張る。明け方から降り始めた雨は、一日中降り続き、夜半になってようやく上がった。朝もやの立ち込める大日小屋を出発する。大日岩までは縦八丁の急登の連続。小川山への道に分かれを告げ、金峰山を目指す。薄暗い坂を登り詰めると視界が開け、南アルプスそして前日に初冠雪した富士山が見渡せる。ここから金峰山山頂まではゴロゴロした岩場が続き、巨大な五丈岩を廻り込むと、折り重なった岩の中に頂上のプレートがある。瑞牆山荘から増富温泉まで歩き、不老湯でひと風呂浴びた。
20.男体山(95.10.20〜95.10.21)
(コース)辻堂⇒浅草⇒東武日光→中禅寺湖〜二荒山神社〜男体山〜志津小屋→三本松〜戦場ガ原〜赤沼茶屋→東武日光⇒浅草⇒辻堂
(メモ)浅草から夜行列車に乗って、2:30に東武日光駅に到着。仮眠時間を過ごし、バスに乗り4:30に中禅寺湖畔に着く。寒さに耐えて二荒山神社の登拝門が開くのを待つ。お札を頂いて階段を登ると樹林帯の中に入り、更に工事用の道路をしばらく歩く。岩のゴロゴロした急斜面を登ると、視界が開け、奥白根山や戦場ケ原が見渡せる。頂上からは、太郎山や大真名子山が真近に見える。戦場ケ原を散策して帰る。
21.阿蘇山(95.11.3)
(コース)辻堂⇒横浜⇒羽田⇒熊本→肥後大津⇒宮地→仙酔峡〜高岳〜中岳〜仙酔峡〜阿蘇〜内牧温泉(阿蘇山荘)
(メモ)熊本空港に30分遅れて到着。タクシーで豊肥本線の肥後大津駅に行き、ディーゼルの列車に乗り、宮地駅で下車。2時間程仙酔峡行きのバスを待ち、ひとり仙酔峡ロープウェイ前で降りる。駐車場から鷲見平へ登ると周囲の外輪山が見渡せる。強風の中、雪の残る溶岩の斜面を登り詰めると稜線に出る。ひと歩きで高岳頂上に着き、ガレを下ると噴煙立ち上る中岳火口展望台。ロープウェイ下の遊歩道を降りる。
22.那須岳(96.6.2)
(コース)那須湯元→峠ノ茶屋〜峰ノ茶屋〜茶臼岳〜峰ノ茶屋〜朝日岳〜熊見曽根〜清水平〜三本槍〜清水平〜熊見曽根〜峠ノ茶屋→那須湯元
(メモ)絶好の日和に恵まれた。峠ノ茶屋の駐車場に車を停めて、登山道を登る。右手に朝日岳の岩峰を仰ぎなら、峰ノ茶屋に向かうと、茶臼岳の山腹のあちこちから噴煙が立ちこめて、ジェット機のような音が聞こえた。頂上に登ると、日光から上越方面の山が見渡せた。一旦、峰ノ茶屋に戻り、朝日岳、三本槍岳を縦走する。環境美化の日らしく、ごみを集めている人が多く見受けられた。下山して、鹿の湯に入る。
(コース)辻堂⇒新宿→室堂〜一ノ越〜浄土山〜一ノ越〜雄山〜大汝山〜剣沢小屋(泊)〜一服剣〜前剣〜剣岳〜前剣〜一服剣〜剣沢小屋(泊)〜別山乗越〜雷鳥沢〜室堂→大観峰→黒部ダム→扇沢→信濃大町→八王子→辻堂
(メモ)新宿から夜行バスに乗って、7時に室堂に到着。名水を水筒に入れて、残雪を踏みながら、登山者の列に紛れて一ノ越山荘へ行く。荷物を置いて、浄土山へ往復する。急な登りを越えて行くと、社のある雄山山頂に到着。お払いをして、清めの酒をいただき、大汝山へ向かう。すっかり人気がなくなり、ガレた尾根道を下り、別山、剣岳を眺めながら、真砂岳へ行く。へとへとになりながら、剣沢小屋へ到着。翌日は天気に恵まれ、軽装備で剣岳へ向かう。剣山荘から一服剣までは急な登り。眼前に前剣が迫って来る。前剣からは鎖場の連続で、登山者が多く停滞気味になる。カニノタテバイで20分待つ。祠のある頂上からは、立山や大日岳などの山々が見渡せた。翌日は別山乗越から、一気に雷鳥沢へ下り、室堂で温泉に入る。トローリやケーブルなどを何度も乗り換えて、アルペンルートで扇沢へ抜ける。
25.上州武尊山(96.8.16)
(コース)太田→武尊牧場〜三合平〜中ノ岳〜沖武尊〜中ノ岳〜三合平〜武尊牧場→太田
(メモ)武尊牧場の駐車場に車を停めて、三合平から山道を進む。春に来た時とすっかり様相が変わっていた。湿地を抜けると、小雨がぱらついて来た。鎖場を登り、濡れた芦に足を取られて転倒すること数回。日本武尊の像を過ぎて、ひと登りで山頂に到着する。雨脚が強く、早々に下山する。下界は晴天であったが、頂上付近に雲が停滞していて、荒れていたことがわかる。牧場を一回りして、牛乳を飲んで帰る。
26.甲斐駒ヶ岳/27.仙丈岳(96.10.10〜96.10.12)
(コース)辻堂→河口湖→広河原⇒北沢峠〜北沢長英小屋(泊)〜仙水峠〜駒津峰〜甲斐駒ガ岳〜摩利支天〜駒津峰〜双児山〜北沢峠〜北沢長英小屋(泊)〜北沢峠〜薮沢〜馬ノ背〜仙丈岳〜小仙丈岳〜大滝ノ頭〜北沢峠⇒広河原→御殿場→辻堂
(メモ)広河原に車を停めて、バスに乗り換えて北沢峠に到着。紅葉で仙丈岳はすっかり色づいていた。翌朝、甲斐駒ヶ岳を目指す。岩の転がった斜面を超えて、仙水峠に到着。目の前に摩利支天が大きく見える。駒津峰まで急斜面をひたすら登り、白砂を踏みながら、花崗岩の大岩を超えて山頂の到着する。下山して摩利支天へ行こうとして迷う。駒津峰から双児山へ鋸岳を見ながら下り、長英荘でビールを飲む。天気は下り坂とのことで、翌日は早立ちして仙丈岳を目指す。大平山荘の横の山道を進み、沢に沿って高度を上げて行く。振り返ると甲斐駒ヶ岳が大きくせり上がって見える。馬の背ヒュッテからは森林限界になり、薮沢のカールを巻くように気持ち良い尾根道を行く。仙丈小屋の付近は靄が立ち込め風が強い。ガレた急坂を一気に登り、頂上に着く雷鳥が生息する小仙丈尾根を降りて行くと、小雨がぱらついてきた。
28.皇海山(97.5.1〜97.5.2)
(コース)太田→大間々→銀山平〜一ノ鳥居〜庚申山荘(泊)〜六林班峠〜鋸山〜皇海山〜鋸山〜六林班峠〜庚申山荘〜一ノ鳥居〜銀山平→大間々→太田
(メモ)陽が傾いた3時半銀山平に車を停めて林道を歩き庚申山荘に着く。夜カモシカの声や回りの人のいびきでなかなか寝付けず、5時に起床。庚申山を超えて行くか迷った挙句、六林班峠経由で行くことにした。沢を幾つも超えて庚申山の巻き道を進み、六林班峠からは深い笹原と格闘して、女山を超えて鋸山に到着。皇海山や日光の山々が望めた。雪の残る急坂を登り詰め、皇海山の頂上の着いたのは10時過ぎだった。
29〜33.薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・笠ケ岳(97.7.25〜97.8.2)
(コース)辻堂⇒新宿→有峰口→折立〜三角点〜太郎兵衛平〜薬師峠(泊)〜薬師平〜薬師岳〜薬師平〜薬師峠(泊)〜太郎山〜北ノ俣岳〜赤木岳〜黒部五郎岳〜黒部五郎小屋〜三俣山荘(泊)〜鷲羽岳〜ワリモ岳〜水晶小屋〜水晶岳〜岩苔乗越〜黒部川源流〜三俣山荘〜双六小屋(泊)〜秩父平〜抜戸岳〜笠ケ岳〜笠新道〜新穂高温泉(泊)→高山⇒名古屋⇒小田原⇒辻堂
(メモ)バスは22:30に新宿を出発。雨の降りしきる中、朝6時に有峰口に到着。乗り換えのバスを待つ間にブヨに身体中刺される。折立から小雨の降る中、ひたすら樹林帯の急坂をたくさんのパーティと競い合うように登る。正午過ぎ、三角点で昼食をとり、さらに2時間、ガレや高原の道を進んで行くと、太郎兵衛平小屋が見えた。ふらつく足取りで薬師峠にたどり着き、テントを張って、ビールで一人乾杯した。天気予報によると、台風が富山湾の北に居座り、全国的に大気が不安定になっていて、立山方面は一日中雨とのこと。二日目、朝起きてテントから出てみると、雲が多く今にも雨が降りそうな空模様。ともかく薬師岳へ出かけてみることした。薬師平からカールを回り込むようにどんどん登って行く。靄が立ち込めていて何も見えない中、祠のある頂上に到着する。雷鳥の雛を見ながら下山する。夕方、豪雨に襲われた。三日目は薬師峠をあとに太郎山を目指す。朝露に濡れた高山植物、池糖と呼ばれる湿地が辺り一面に広がる。薬師岳を背に、緩やかな登りをどんどん進んで行き、ピークを幾つも超える。眼前に黒部五郎岳が大きく見える。ガレた急坂を歯を 食いしばって1時間程登ると、肩に到着。荷を置いて頂上に行くと、三俣蓮華、槍、穂高連峰の大パノラマが展望された。ひと頑張りして3時半に三俣小屋に到着。四日目、朝日が昇る前、山小屋の前から槍ケ岳や穂高が一望できた。その後雲が立ちこめて、何も見えなくなってしまった。軽装備で鷲羽岳を登る。1時間程で頂上に立つことができた。山の裏側に回ってその鷲のような形に驚く。裏銀座コースを逆行して、水晶岳を登る。頂上からは黒部湖や野口五郎岳がよく見えた。帰りは黒部川源流の沢沿いの道経由で山荘まで戻り、そうめんを食べて、双六小屋へ移動した。五日目、夜半から降り続いた雨は6時頃に止む。予定を変更して笠ケ岳を目指した。途中、西鎌尾根から槍、穂高への山並が見えたのも束の間、秩父平からは霧が立ちこめ何も見えない。高度を上げると小雨が降ってきたので、笠新道の分岐に荷を置いて、頂上をピストンで登る。道のりは予想以上に険しく長かった。下りは一気に笠新道を急降下。途中、石や木の根に何度も滑る。新穂高温泉でシャワーを浴びて、キャンプ場にテントを張って眠る。
34.鳳凰山(97.10.10〜97.10.12)
(コース)辻堂→甲府⇒夜叉神峠〜杖立峠〜南御室小屋(泊)〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳〜白鳳峠〜広河原⇒甲府→八王子→辻堂
(メモ)満員の夜行で甲府に行き、バスで4時前に夜叉神に到着。日の出とともに登り始める。途中何度も眠りそうになりながら、南御室小屋に昼前にたどり着く。風が強く、厚着をして眠る。翌朝、好天に恵まれ強風の中、稜線を歩く。黄色く色づいた北岳が大きい。白鳳峠から下る。賽の河原からは深い樹林の長く急な下りで足を痛める。広河原でバスを1時間待ち、甲府で特急に飛び乗って、8時に帰宅した。
35.間ノ岳/36.塩見岳(98.7.27〜97.7.30)
(コース)辻堂→甲府⇒広河原〜二股〜八本歯のコル〜北岳山荘(泊)〜北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜熊ノ平(泊)〜塩見岳〜山伏峠(泊)〜塩川土場⇒伊那大島→駒ヶ根⇒横浜→辻堂
(メモ)朝6時に辻堂を出発。中央線は満員で連結付近に立っていたら気分が悪くなる。11時に広河原から北岳山荘を目指す。天気は雲が多くはっきりしない。力を振り絞ってハシゴを登り八本歯のコルを越える。高山植物に励まされて、北岳山荘に5時過ぎに到着。テントを張って天気の回復を祈りながら眠る。二日目の朝、激しい雨が降るが、好転したので7時に山荘を出発。いよいよ北岳の南へ行く。空の様子を見ながら、ゆっくりと間ノ岳を目指す。頂上はガスが濃く、展望が得られず、農鳥山荘へガレた道を下る。ザックを小屋に置いて西農鳥岳を登ると、突然強い雨が降ってきた。農鳥岳の頂上で折り返して、間ノ岳中腹の巻道を使って行くと雨が上がり、三国平から泥々の樹林帯の中の道を進み、4時過ぎに熊ノ平に到着。三日目、熊ノ平から樹林帯を3時間歩き北荒川岳の山頂にたどり着く。靄が濃く雨が降りそうな中、高山植物の咲く道を進んで行くと、二つのピークからなる塩見岳の山頂に昼過ぎに到着。ガレ場を急降下した後、山伏峠までの長い道のりをひたすら歩く。天気が一向に回復しないので、4日目は計画を変更して塩川土場に降りる。知り合った早 大の女子大生と一緒に駒ヶ根に行き、横浜行きのバスで帰ると大雨で交通は麻痺状態だった。
37.苗場山(98.8.10〜98.8.11)
(コース)太田→三国峠→和田小屋〜神楽山〜苗場山(泊)〜神楽山→和田小屋→三国峠→→太田
(メモ)和田小屋まで車で行く。絶好の天気にめぐまれ、スキー場のリフトの横から泥々の山道を登る。1時間ほどで芝の茂る草原がいくつか現われ、神楽山のピークから急降下し、また急な坂を登る。2時過ぎに広大な湿原の広がる苗場山の頂上に到着。テントを小屋前に張らせてもらい、早々に床につく。翌朝、テントを畳んで6時に発つ。次々に上ってくるハイカーに声をかけながら和田小屋まで一気に降りた。
38.奥白根山(98.9.13〜98.9.14)
(コース)辻堂→沼田→菅沼(泊)〜弥陀ケ池〜白根山〜五色沼〜金精山〜金精峠〜菅沼→沼田→辻堂
(メモ)関越自動車道の沼田で降りて、国道120号で菅沼に3時過ぎに到着。驚いたことにキャンプ場でテントを張らしてもらえず、仕方なく車の中で松の種が落ちる音を聞きながら寝る。翌朝好天に恵まれ、6時に軽装備で白根山を目指す。高山植物はすでに枯れていて、紅葉には少し早かったが、山頂付近は荒々しい火山性の変化に富んだ地形をしていて楽しい登山ができた。帰りは五色沼から金精峠へ抜け、無心にアップダウンを繰り返し、菅沼の駐車場に昼過ぎに着いた。
39.火打山(98.10.10〜98.10.12)
(コース)辻堂→相模湖→妙高高原→笹ガ峰(泊)〜富士見平〜火打山〜笹ガ峰(泊)→妙高高原→相模湖→辻堂
(メモ)中央道の韮崎の手前でパンクするアクシデントに見舞われる。タイヤを交換して雨がパラ付く中、長野道で妙高高原に向かい、笹ガ峰に4時過ぎに到着する。キャンプ場は広く快適だったが、明け方の冷え込みは厳しい。7時にテントを畳んで火打山を目指す。前日の雨のせいで、山道は泥んこ状態で行く手を阻まれる。3時間ほどでヒュッテに着き、ザックを置いて火打山を目指す。大勢の人が行き交う湿原の中の木道を進み、1時間ほど急な登りを続けると、ポッカリと空いた頂上に着いた。富士山、八ヶ岳、北アルプスの山々が広がるパノラマを見て、ひと休みして下山する。
(コース)藤沢→秦野中井→米原→福井北→一ノ瀬(泊)→別当出合〜南竜ガ馬場〜室堂〜御前峰〜室堂〜南竜ガ馬場〜別当出合→一ノ瀬(泊)→大野〜荒島岳〜大野→福井→米原→秦野中井→藤沢
(メモ)大雨の降る中、東名から北陸道へと進み、500km走破して、一ノ瀬に4時過ぎに到着。台風の影響で湿った空気が流れ込んで、西日本では大気が不安定になっているらしく、どしゃぶりの天気。テントを張るのを断念して、車の中で眠る。翌朝、5時に別当出合に車を停めて、小雨が降る中、つり橋を渡って砂防新道を登り始める。3時間程で南竜ガ馬場に到着。雨が小康状態になったので、ザックを置いて軽装備で室堂に向かう。室堂の鳥居から御前峰への道は、ごろごろした岩の急登。強風と大雨で吹き飛ばされそうになりながら山頂に到着。パノラマコースを南竜ガ馬場へ下ると、天気が回復して晴れ間が見えてくる。予定を変更して一ノ瀬で温泉に入ってキャンプすることにして、高山植物を観察しながら下山する。途中、たくさんの家族連れやパーティに合い、改めて白山が人気のある山であることを感じる。翌日、好天に恵まれたので、計画を変更して荒島岳を登ることにする。ガイドブックもないまま、大野へ行く。幸運にも案内板を見つけて、勝原スキー場にある登山口に到着する。夏の日差しがきつい、ゲレンデの急坂を登り、ドロドロの樹林帯の中の 登山道を3時間ほど進む。シャクナゲ平からはきつい急坂の連続、ロープを使って頂上にたどり着く。
42.木曽駒ヶ岳/43.空木岳(99.8.9〜99.8.11)
(コース)藤沢→相模湖→駒ヶ根⇒しらび平⇒(駒ヶ岳ロープウェイ)〜千畳敷〜宝剣岳〜中岳キャンプ場(泊)〜木曽駒ヶ岳〜千畳敷〜極楽平〜檜尾岳〜熊沢岳〜東川岳〜空木岳〜駒峰ヒュッテ(泊)〜池山尾根〜駒ヶ根→相模湖→藤沢
(メモ)朝6時に出発、中央道を進み、駒ヶ根に10時に到着。駒ヶ根の駐車場に車を停めて、バスでしらび平へ行く。観光シーズンのせいか、しらび平は大賑い。駒ヶ岳ロープウェイは何と2時間半待ち。千畳敷に着いたのは3時半だった。極楽平から宝剣岳の鎖場は予想以上に手強く、強い風の吹く中岳キャンプ場に着いた時には、すっかり陽が傾いていた。翌朝5時前に起床して、木曽駒ヶ岳山頂で御来光を仰ぐ。御岳山や穂高連峰を眺めてキャンプ場へ戻る。乗越浄土から千畳敷カールを急降下して、宝剣岳を迂回して極楽平へ行く。絶好の日和となり、主稜線を南下する。檜尾岳の手前の鞍部で休息していると、同じ年ころの青年が話しかけてきた。彼は、今日は檜尾岳避難小屋に泊り、明日空木岳を登るとのこと。多少心は揺れたが、明日の天気はわからないので、今日中に空木岳を登ることにして、別れを告げて先に進む。熊沢岳付近に来ると天気は下り坂になり、小雨が降ってきた。木曽殿山荘で水とビールを買って、空木岳の山頂を目指す。頂上付近はきつい岩場の連続。慎重に登り、真新しく木の匂いのする駒峰ヒュッテに宿泊する。泊り客は5人だけだったが、 いびきと寝言で眠れない夜を明かし、5時半に雨が降る中を下山する。長い池山尾根を4時間半ひたすら歩いて駒ヶ根に10時過ぎに到着。楽しみにしていた温泉は休みで、中央道の諏訪湖PAのハイウェー温泉で汗を流して帰る。
44.筑波山(2000.1.9)
(コース)辻堂→東京⇒筑波山神社〜御幸ガ原〜男体山〜御幸ガ原〜女体山〜筑波山神社⇒東京→辻堂
(メモ)暖かい冬の日曜日、東京駅から高速バスに乗って筑波へ向かった。駅舎だけが残っている筑波山駅でバスを乗り換えて、筑波山神社前で降りる。筑波山に来たのは20数年振りだが殆ど記憶に残っていない。ガマの置物が並ぶ土産物屋を見ながら、筑波山神社で初詣をして、登山道を登る。さすがに登山者が多く、暑苦しくきつい勾配を1時間半ほど登ると、アンテナや展望台などが立ち並ぶ御幸ガ原に到着し、ひと登りで祠のある男体山の頂上に立った。観光ヘリが飛ぶ空を見上げると、雲が多くなり急激に気温が下がってきた。早々に昼食を済まして、ガマの油を買って、女体山を経由して下山する。1時間ほどバスを待って、賑やかな高速バスで東京に帰る。
45.霧島山(2000.2.20)
(コース)西鹿児島⇒えびの高原〜硫黄山〜韓国岳〜硫黄山⇒霧島いわさきホテル⇒西鹿児島
(メモ)鹿児島で学会発表した翌日、韓国岳を登ることにした。荷物を駅のコインロッカーに入れて、えびの高原行きの高速バスに乗った。バスは私一人を乗せて2時間ほどで終点のえびの高原に到着した。1200mの高所ということもあり、外は肌寒かったが、ベンチに腰掛けて、昼飯に持参したおむすびを食べた。登山口を見つけるのに苦労したが、整備された登山道を行くと白い煙が立ちこめる硫黄山があり、雪が凍結して滑りそうな急な坂を登り詰めると高台に到着。あいにくガスが立ちこめて景色は見えなかったが、韓国岳の頂上付近では、視界が開けて大浪池や300m位の深さで周囲数kmに及ぶ火口を見ることができた。往路を下って、そばを食べて冷えた身体を暖めて帰りのバスを待った。
46.巻機山/47.魚沼駒ヶ岳(2000.8.12〜8.14)
(コース)太田→六日町IC→清水(泊)〜桜坂〜井戸尾根〜巻機山〜物見平〜桜坂→清水→大湯温泉(泊)→枝折峠〜越後駒ケ岳〜六日町IC→太田
(メモ)夏休みに帰省した折に上越の山を登ることにした。関越道を北上して六日町まで行き、高速から国道に下りて逆行し、巻機山の登山口のある清水を目指す。キャンプ場は夜半まで花火にハウス音楽と大賑わいで眠れない夜を過ごす。翌朝、軽装備で桜坂から巻機山へ向かう。井戸尾根を登って行くと、岩のゴロゴロした物見平に着き、さらに行くとニッコウキスゲの生える高原に出た。避難小屋から前機山を越えると、御機屋にたどり着く。ここに頂上の表示があったが、実際はまだその先がピークなので、牛ガ岳まで行き、Uターンして割引岳まで進む。割引沢は増水していて立ち入り禁止になっていたので、往路を下山する。車で清水から大湯温泉まで移動し、キャンプ場がないので公園の駐車場でテントを張って夜を明かす。早朝、枝折峠の登山口に車を停めて、越後駒ガ岳を目指す。山道は良く踏み分けられていて歩き易い。明神峠を抜けて、道行山と小倉山を超えて進むと、坂が急になり、岩塊をよじ登ると駒ノ小屋に到着。冷たい水でのどを潤して、残雪を右手に見ながら、山頂まで一気に駆け上った。
48.会津駒ヶ岳(2000.9.15〜9.17)
(コース)辻堂→練馬IC→小出IC→大湯→枝折峠→奥只見湖→桧枝岐→キリンテキャンプ場(泊)→滝沢橋〜駒ノ小屋〜会津駒ケ岳〜中門岳〜駒ノ小屋〜滝沢橋〜桧枝岐→キリンテキャンプ場(泊)→塩原→西那須野塩原IC→川口JC→練馬IC→辻堂
(メモ)日没までにキャンプ場に着くように早朝発ったが、奥只見湖から先の山道にたどり着いたころには、すっかり日も落ちて7時過ぎにキリンテに到着。翌朝、車で桧枝岐のはずれの滝沢橋まで車で移動し、軽装備で会津駒ケ岳を目指す。樹林帯の道をしばらく進んで行くと、視界が開けて草が風に揺れる気持ちの良い池の平の湿原が広がっていた。駒ノ小屋も山頂も人があふれていて、中門岳への木道を散策して下山する。桧枝岐で名物のそばを食べて、温泉で汗を流して、キャンプ場に戻る。
49.平ケ岳(2000.9.24〜9.26)
(コース)辻堂→練馬IC→小出IC→シルバーライン→奥只見湖→鷹巣→キャンプ場(泊)〜登山口〜台倉山〜池ノ岳〜平ケ岳〜池ノ岳〜玉子石〜台倉山〜登山口→キャンプ場(泊)→奥只見湖→シルバーライン→小出IC→練馬IC→辻堂
(メモ)平ケ岳は山頂までのアプローチが長いので早朝、登山口に車で移動したが、周辺は車で溢れていて、500m位先に停めて時間をロスする。登山口からはやせた尾根の急坂をひたすら登る。台倉山を超えて、長い道をひたすら進み、池ノ岳の湿原に到着。木道を歩いて山頂には昼過ぎに到着し、玉子石の写真を撮る。往路をひたすら戻り、登山口には日没前になんとか間に合った。
50〜52.妙高山・高妻山・雨飾山(2002.7.30〜8.3)
(コース)辻堂→相模湖→妙高高原→笹ガ峰(泊)〜富士見平〜黒沢湿原〜妙高山〜笹ガ峰→戸隠高原(泊)〜戸隠牧場〜一不動〜五地蔵山〜高妻山〜戸隠キャンプ場→笹ガ峰(泊)→戸隠高原→小谷温泉→雨飾山キャンプ場〜荒菅沢〜笹平〜雨飾山〜雨飾荘→小谷温泉→岡谷→藤岡→太田
(メモ)約2年振りの登山ということもあって、軽装備で時間をかけて登る信越の登山を計画した。車を買い換えて最初の登山でもあり、前日にオイル交換をして万全に備えた。相模湖周辺は工事で渋滞していたが中央道は空いていて、4時過ぎに笹ガ峰に到着。4年振りに訪れたキャンプ場はほとんど変わっていなかった。翌朝、6時半に妙高山へ向かう。天気は快晴で非常に暑いが、平日のせいか、登山者は少ない。急坂を登りつめた富士見平から先は初めてのコース。高山植物の咲き誇る気持ちのよい黒沢湿原を抜けるとドーム状のヒッテがあり、そこから先は外輪山の内側を沿うように進む。妙高山の山頂への道は険しく、息を切らして登ると山頂は双峰になっていて、学生のパーティであふれていた。往路をそのまま下山し、その日は車で笹ガ峰から戸隠高原に移動して、広いキャンプ場に泊まる。3日目は戸隠牧場から高妻山に向かう。沢沿いの樹林帯は暑苦しく、虫がうるさい。沢を鎖をつかって登り詰めると、不動滝が右手に見え、帯岩を横方向に鎖を伝って過ぎると、氷清水という冷たくておいしい水場があった。一不動の避難小屋から先は、アップダウンの繰 り返しで体力を消耗する。さらに高妻山の山頂への道は妙高山以上の急勾配。頂上は遮るものはなく、暑苦しく早々に下山する。牧場のゲート付近の売店で牛乳を飲んで、ざる蕎麦を食べて、車で笹ガ峰に戻る。笹ガ峰から小谷温泉に林道で抜けようとしたが、道に迷ったので断念する。最終日は早起きして、戸隠から鬼無里、白馬へ迂回して、小谷温泉から雨飾山キャンプ場に8時過ぎに到着。雨飾山へは深山幽谷といった感じの山道を進んで行く。急坂を登り、荒菅沢を渡り、稜線に出ると視界が開けて、笹平からは気持ちの良い高原になる。布団菱という氷河で削られた岸壁が左手に見え、ひと登りで山頂の到着した。下山の途中、雨飾山にふさわしく、雨がぱらついてきた。大きく崩れることもなく無事下山し、雨飾荘の露天風呂で汗を流して、帰路に着いた。
53.五竜岳(2002.9.13〜9.15)
(コース)辻堂→相模湖→豊科→白馬(泊)〜八方尾根〜ゴンドラ・リフト〜第一ケルン〜唐松岳山荘〜大黒岳〜五竜山荘(泊)〜五竜岳〜白岳〜遠見尾根〜アルプス平駅〜テレキャビン〜神城→白馬⇒八方尾根→豊科→相模湖→辻堂
(メモ)1月遅れの夏休みを利用して北アルプス北部に出掛けた。秋雨前線が北上してきて全国的に天気が不安定な中、中央道から長野自動車道へ抜けて、目的の白馬に3時前に到着。翌朝、8時のゴンドラの開始時間に合わせて八方尾根に行くと、スキーのような長蛇の列。3連休で容易に登れるので、多くのパーティがこのコースに集中した模様である。雪のない八方尾根のゲレンデを見ながら、ゴンドラから2本リフトを乗り継いで高度を稼ぐと、意外にも山の上は霧も少なく、登山にはちょうどよい日和。第一ケルンからは良く整備された緩やかな尾根道を人の列について進んで行く。高度を上げるとガスが多くなり、3時間半ほど歩いて到着した唐松岳山荘からは何も見えない。荷物を置いて唐松岳を往復して、主稜線に沿って大黒岳から五竜山荘へ向かう。五竜山荘でテントを張ると、夜半から激しい雨が降り、風も強まってきた。翌朝、小雨模様なので計画を変更して、手ぶらで五竜岳を往復してから遠見尾根を下山することにした。五竜岳への岩場は渋滞し、遠見尾根は雨に濡れた石で足が滑り、テレキャビンの駅まで長い下り坂だった。五竜遠見のスキー場から大 糸線とバスで八方尾根の駐車場に戻り、温泉で汗を流して、渋滞の中央道を8時間かけて帰る。
54〜56.悪沢岳・赤石岳・聖岳(2003.7.28〜8.2)
(コース)辻堂→秦野中井IC→静岡IC→畑薙→沼平〜椹島(泊)〜清水平〜千枚小屋(ニ泊)〜悪沢岳〜荒川小屋〜赤石岳〜百間洞(泊)〜兎岳〜聖岳〜聖平小屋(泊)〜沼平→畑薙→静岡IC→厚木IC→辻堂
(メモ)例年になく長い梅雨が明けきらないうちに夏休みになり、天気に不安を抱えながら、南アルプス南部に登山に出掛けた。初日、静岡市内で道に迷って時間をロスしたため、畑薙ダムの先にある沼平のゲートには昼過ぎに到着した。そこから、林道を15kmほど4時間かけてひたすら歩き、椹島ロッジに日没前に到着。鹿の鳴き声を聞きながらテントで眠る。2日目、天気は曇り時々小雨、7時間ほどかけて千枚小屋までの樹林帯の山道をのんびり登る。テントを張って眠っていると夜半から激しい雨が断続的に降ってきた。3日目は雨で、テントの中で本を読んで過ごし、天候の回復をひたすら待つ。4日目の朝、雲一つない好天に恵まれ、5時に千枚小屋を出発する。千枚岳の頂上で、同じコースをそれぞれ計画していた3人の男女と知り合い、その後、彼らと2日間、ポイント毎に情報を交換するようになる。ガレ場を急降下して、登り着いた悪沢岳の山頂では南アルプスの山々、遠方の北アルプスが手に取るように見えた。縦走路を南下して、高山植物の群生、前岳の大崩落跡を見ながらアップダウンを繰返して、赤石岳を目指す。ガスが出てきて赤石岳の頂上からは展 望が得られず、早々に百間洞の山家へ移動し、沢の近くにテントを張って眠る。5日目、前日の疲れで身体が重く感じていたが、5時に百間洞を出発。兎岳への急な登りを終えると、聖岳へのルートは行けども鞍部に着かない急降下。聖岳への登りは予想とおり長く、昼前にたどり着いた頂上は立ち去り難かった。広く賑わう聖平小屋まで降りて、残り少なくなった食料で夕食を済ませてテントで眠る。最終日は聖平小屋から聖岳登山口まで3時間半かけて降り、沼平まで林道を14km歩く。山の下では梅雨も明けて、すっかり夏になっていた。畑薙ダムの先にある白樺荘の温泉で汗を流して、南アルプス街道を帰る。
57.霧ケ峰(2003.8.24)
(コース)辻堂⇒藤沢⇒町田⇒八王子⇒茅野→車山肩〜車山〜蝶々深山〜八島湿原〜車山肩→茅野⇒八王子⇒町田⇒藤沢⇒辻堂
(メモ)残暑の厳しい日曜日、電車とバスを乗り継いで霧ケ峰に涼を求めに出掛けた。高原バスは11時に車山肩に到着。帰りのバスの時刻を確認して、車山への良く踏み込まれた山道を行く。夏休みのせいか、家族連れで来ている人が多い。気象レーダのドームのある車山の山頂からは、蓼科山と八ヶ岳が大きく見えた。リフトのある斜面を降りて、パソコンの壁紙のような蝶々深山への草原の道を行く。物見岩からは八島湿原の全景が見渡せ、更に進んで行くとオートキャンプ場のある山小屋に着いた。その先は八島湿原を周回する木道を歩く。たくさんの高山植物咲き、涼しい風が吹いていてとても気持良い。車山肩までの少し急な斜面を登り、バスに飛び乗って帰る。
58.蓼科山(2003.8.30)
(コース)辻堂⇒藤沢⇒町田⇒八王子⇒茅野→登山口〜蓼科山〜将軍平〜天祥寺原〜竜源橋〜プール平→茅野⇒八王子⇒町田⇒藤沢⇒辻堂
(メモ)バスを乗り継いで11時過ぎに登山口に到着。笹の生い茂る山道を進み蓼科山を目指す。時間が遅いせいか下山してくる人が多い。急な登りが始まり、振り返ると霧が峰や白樺湖が見渡された。縞枯の林を抜けると岩がゴロゴロした平地が現れ、山荘を経て人が溢れた山頂に到着した。山頂は平坦でとても広く祠があった。将軍平まで急坂を下って、天祥寺原から竜源橋まで緩やかな草原をのんびり歩く。さらに竜源橋からプール平まで遊歩道を進んで、バスの出発時刻まで温泉で汗を流した。
59.美ケ原(2003.9.7)
(コース)辻堂⇒新宿→松本→美ケ原高原〜蓼科山〜王ケ鼻〜王ケ頭〜塩クレ場〜牛伏山→美ケ原高原美術館⇒松本⇒新宿→藤沢⇒辻堂
(メモ)始発電車で新宿まで行き、高速バスで松本へ行く。バスターミナルで高原バスに乗り換えて、お昼前に広大な草原が広がる美ケ原高原に到着。林立するテレビアンテナを左手に見ながら王ケ鼻まで林道を歩く。展望台から北アルプスの山々が素晴らしく眺められた。最高点のある王ケ頭を過ぎると牧場が現れ、たくさんの牛が草を食んでいた。人が溢れた美しの塔の前で一休みして、牛伏山を経て、美ケ原高原美術館前のバスターミナルまで下山する。帰りの高速バスは事故渋滞で2時間近く遅れ、終電前の電車に乗って帰宅する。
60.浅間山(2003.10.5)
(コース)太田→浅間山荘〜火山館〜賽の河原〜前掛山〜浅間山〜火山館〜浅間山荘→軽井沢→太田
(メモ)秋の連休を利用して帰省して、長年登山が禁止されていた浅間山を登った。浅間山荘に車を停めて、静かな山道を登る。途中、鳥居を2つくぐって、さらに進んで行くと噴火で形成された岩山が現れた。丸太で建てられた火山館でひと休みして、先に行くと立入禁止の立札が立てられていた。賽の河原方向へ行くと、どうもJバンドを目指しているようなので、中腹をまわり込むと頂上へ向かう山道に出た。途中、ツアーの団体をやり過ごして、高度を稼いで山の核心に迫ると再び立入禁止の立札があった。山頂のプレートのある前掛山を登って戻ると、火口へ向かう人がたくさんいたので彼らの後を追う。火口付近は火山ガスが激しく噴出していて息苦しく、最高点を確認して引き帰す。火口は人を寄せ付けない畏敬を感じた。3時過ぎに下山し、軽井沢のアウトレットで買い物をして帰る。
61.四阿山(2003.10.6)
(コース)太田→鳥居峠〜的岩〜あずまや〜四阿山〜花童子の宮跡〜鳥居峠→本庄→練馬→辻堂
(メモ)曇りの天気模様で肌寒い秋の休日、25年振りに訪れた鳥居峠から四阿山を目指した。売店でフィルムを買うことができず、写真を撮れない寂しい登山となった。笹の道を行き、林道から的岩までもまた笹の生い茂る急坂を登る。あずまやから先は尾根伝いの道となり、時折霧が晴れると色着いた斜面と嬬恋の畑が見えた。樹林の奥にある四阿山の道標を頂上と勘違いして引き帰す。下山は花童子の宮跡のコースをとり、石が散乱したかつて信仰の道を鳥居峠まで下る。
62.安達太良山(2003.11.2)
(コース)辻堂⇒東京⇒二本松→奥岳〜湯樋〜くろがね小屋〜峰ノ辻〜牛ノ背〜安達太良山〜薬師岳〜奥岳→二本松⇒東京⇒辻堂
(メモ)始発電車で東京まで行き、東北新幹線と東北線を乗り継いで二本松で下車する。バスで紅葉で色付いた高原の中を行き、終点の奥岳で降りる。秋晴れで11月と思えないほど気温が上がり、Tシャツ1枚になって山道を歩き始めた。湯樋から安達太良山の山容が望め、金明水で一休みした。くろがね小屋から火山ガスの匂いが立ち込め、ハイマツと既に紅葉が落ちたツツジの斜面を登る。荒々しい山並みの景観が目まぐるしく変化し、牛ノ背からは沼ノ平の荒涼とした噴火口が眺められれた。ひと歩きで風の強い山頂に到着し、岩陰で昼食を食べて下山する。奥岳で2時間以上バスを待つことになり、遊歩道を歩いて、温泉に入り、のんびり過ごす。
63.大雪山/64.トムラウシ(2004.8.1〜8.4)
(コース)辻堂→羽田空港⇒旭川空港→旭川駅→層雲峡(泊)→黒岳八号目〜北海岳〜旭岳〜北海岳〜白雲岳避難小屋(泊)〜忠別岳〜五色岳〜化雲岳〜ヒサゴ沼(泊)〜トムラウシ山〜南沼〜カムイ天上〜トムラウシ温泉(泊)→新得→富良野→美瑛→白金温泉(泊)
(メモ)夏休みに入って、大型の台風が相次いで西日本に襲来し大きな被害をもたらしていたこともあり、難を逃れて北海道の登山を計画した。ネットで格安航空券を購入して、エアードゥーに乗って旭川空港に到着。売店で事前に電話連絡して取置きしてもらっていたガスボンベを引きとって、バスで旭川駅に移動し、再びバスに乗換えて2時間近くかけて層雲峡に着く。ビジターセンタでクマや天気の情報を収集した後、1kmほどはなれたキャンプサイトにテントを張って眠る。2日目、厚く雲が垂れ込めてすっきりしない天気。始発のロープウェイとリフトを乗り継いで8号目まで行き、入山届を済ませて、きつい登りにひたすら耐えて黒岳頂上を超える。御鉢平を巻くように進んで北海岳の山頂に到着し、外人のグループと話をして、ザックを置いて旭岳をピストンで登る。涌き水が美味しい白雲岳避難小屋のキャンプ場でぐっすり眠る。3日目、素晴らしい天気に恵まれ、ハイマツ、お花畑、残雪、湿原と目まぐるしく変わる風景を楽しみながら、化雲岳への長い道を歩く。ヒサゴ沼避難小屋に向かう途中から雨が降り始め、足を滑らせて腕に擦 り傷を負おう。その晩は低気圧の通過で風が強く、テントを張るのを断念して小屋で眠る。4日目、小屋を出てトムラウシを目指すが、ヒサゴのコル付近で強風で全く進めなくなり、岩陰で風が収まるまで、知り合った夫婦と一時避難する。視界が悪い中、矢印を探しながらロックガーデンの岩を登り、奇跡的にトムラウシの頂上に立つ。昼過ぎには天気が回復し、トムラウシ温泉までの長い道のりをひたすら下る。日没前に到着した大雪荘で外人のグループと再会し、温泉に入って汗を流し、ビールを飲んで長い一日の終わりを振り返った。
65.十勝岳(2004.8.5)
(コース)白金温泉→登山口→十勝岳→登山口→白金温泉→見瑛→旭川→旭川空港⇒羽田空港→辻堂
(メモ)新得で電車を乗り間違え、2時間待つ。雨が吹き込むノロッコ号で美瑛に着いた時には、すでに終バスが出てしまい、仕方なくタクシーで白金温泉に移動する。キャンプ場は広く快適で、翌日の天気の好転を祈って眠る。次の日、予想に反して絶好の登山日向になり、軽装備で十勝岳に向かう。望岳台で入山届を記入して、草木の全く生えていない火山岩の登山道をひたすら登る。稜線に出て砂に覆われた道を進んで行き、頂上まで駆けあがる。雲が切れてトムラウシ、美瑛岳、富良野岳が見渡せる。登山店で働く青年としばし話をして、下山して白金温泉で時間をつぶして北海道遠征を締めくくる。
66.開聞岳(2006.4.15)
100.光岳(2014.8.12〜15)
(コース)辻堂→海老名→松川IC→喬木→便ケ島(泊)〜易老渡〜易老渡岳〜静高平〜光小屋〜光岳山頂〜光小屋(泊)〜易老岳〜茶臼岳〜上河内岳〜聖平小屋(泊)〜西沢渡〜便ケ島→遠山郷→喬木→松川IC→上野原IC→辻堂
(コース)鹿児島中央駅→開聞駅〜登山口〜五合目〜七合目〜山頂〜登山口〜開聞駅→指宿駅→鹿児島中央駅
(メモ)鹿児島にグルメ、温泉、登山を兼ねた小旅行に出掛けた。朝起きると外は激しい雨降り。昼過ぎに前線が通り過ぎると雨は止むとの天気予報に期待して、開聞岳を目指す。2両編成の指宿枕崎線に乗って、1時間30分位で無人の開聞駅に到着。雨具を着て、山の方向に歩いて行くと、程なく登山口を見つけ、雨が降る新緑の森の中をひたすら登る。5合目で開けた場所に出るが、靄がかかっていて何も見えず、7合目からは大きな岩がごろごろしていて、さらに勾配がきつくなる。驚いたことに、雨降りにも関わらず、途中、50人位の下山者に会う。山頂には祠があった。雲で展望は全く得られず、早々に下山する。帰りに指宿で下車して、砂むし湯に立ち寄って鹿児島に戻る。
67.久住山/68.祖母山(2006.5.1〜5.4)
(コース)辻堂→羽田空港⇒大分空港→湯布院→長者原(泊)〜スガモリ峠〜久住山〜法華院温泉〜雨ガ池〜長者原(泊)→豊後中村→大分→豊後竹田→神原〜五合目小屋(泊)〜祖母山〜神原→豊後竹田→大分→大分空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)大分空港に昼過ぎに到着し、高速バスで湯布院へ移動する。さらに、九州横断バスに乗り換えて、長者原を目指す。バスは高原バスのような雰囲気で、やまなみハイウェイを高速でとばし、夕方前に長者原に到着。予定していたキャンプ場は、オートキャンプ場で泊まれないとのことで、紹介された国民宿舎に泊まる。翌朝、天気が回復して快晴になり、軽装備で久住山を目指して出発する。鉱山道路を進んで行き、右手に三俣山、左手に蒸気の吹出した硫黄山を見ながら、ガレた斜面を下ると、平らな北千里ケ浜に出た。そこから、さらに斜面を登りスガモリ峠に出ると、山肌が露出した久住山が真近に迫る。急坂をひと登りして、眺めがよく、人が溢れた久住山の山頂に立つ。その後は、御池、中岳、稲星山と進み、急坂を下って法華院温泉を目指す。天気が急変し、雨がぱらついてきたので、早々に下山する。長者原の国民宿舎で温泉と夕食(馬刺し、豊後牛、山菜料理)で活力を回復させて、翌日はバス、電車を乗り継いで豊後竹田に移動し、さらに、タクシーで神原に昼過ぎに到着。清流のそばに立つ五合目の無人小屋で夜を明かす。翌朝も快晴で、軽装備
でアケボノツツジの咲く急斜面をゆっくり登って行く。稜線上の国観峠から先は、ぬかるみで足を滑らせながら前進する。九号目小屋から、さらに急な斜面を息を切らして登り、狭く人の溢れた山頂に立った。往路を下って、タクシーを呼んで豊後竹田に移動する。電車の待ち時間に、荒城の月で有名な城下町の町並みを見て、茶坊で名物の椎茸ご飯を食べて、大分遠征を締めくくる。
69.利尻山(2006.8.10〜12)
(コース)辻堂→羽田空港⇒稚内空港→稚内港→鴛泊〜キャンプ場(泊)→長官山〜利尻山〜キャンプ場(泊)〜鴛泊〜温泉〜鴛泊→稚内港→稚内空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)夏休みに仕事が入って、長い休みが取れなくなってしまったので、2泊3日で利尻山に登る計画を立てた。稚内空港から駅までバスで移動し、フェリーの待ち時間を利用してノサップ岬まで歩いて行く。オホーツク海の風が涼しくて気持ちがよい。フェリーに乗って1時間半ほどで鴛泊港に夕方に着く、名物のうにといくらが盛られた海鮮丼を食べて、途中、甘露泉水を補充して、キャンプ場まで道路を歩いて行く。朝4時起床、雨がぱらついてきたので、空を不安に見上げると、雲が厚く垂れ込めていた。、5時に軽装備でキャンプ場を出発。笹の茂る樹林帯を進んで行くと、7合目付近で雨がぱらついてきた。尾根を登りつめた長官山からは何も見えず、その先はロープの張られた急坂の連続で、火山礫に足を何度も取られながら進んでゆく。山頂は風が強く、体温が奪われるので、祠の前で写真を撮って早々に下山する。途中、雨が上がり、雲の切れ目から海が見えた。13時過ぎにキャンプ場に戻る。ひと休みした後、麓の温泉に汗を流しに行き、露天風呂から利尻山を眺める。翌朝、一番の
フェリーで利尻島を離れた。船上から雲を被った利尻山が、遠ざかって行くのが見えた。
70.草津白根山(2006.11.5)
(コース)辻堂→長野原⇒白根レストハウス〜湯釜〜逢ノ峰〜いもり池〜本白根山〜鏡池〜白根レストハウス⇒草津⇒長野原→辻堂
(メモ)秋晴れの日曜日、電車とバスを乗り継いで草津白根山のハイキングと草津温泉に出掛けた。長野原駅からバスに乗り、紅葉で色づいた道を行き、草津のレストハウス前で降りる。湯釜まで行き、戻って道路を渡り、逢ノ峰を超えて、スキー場のリフト脇にある登山道を行く。程なく視界が開けて、火口跡が見えてくる。右側を巻くように進み、さらに木道を歩いてゆく。コマクサが保護されているようだった。ハイキングコースの最高点で折り返して、鏡池経由で戻る。バスに乗り、草津に立ち寄り、温泉につかって帰る。
71.伊吹山(2007.5.18)
(コース)辻堂→新横浜→米原→近江長岡⇒登山口〜三合目〜五合目〜九合目〜山頂〜登山口⇒ジョイ伊吹⇒近江長岡→京都
(メモ)早起きして、新横浜から新幹線に乗り、米原から東海道線に乗り、近江長岡で下車する。駅前の自転車屋に荷物を預けて、オンボロのバスに乗って登山口へ移動する。神社の脇の道から、杉の茂る登山道を進むと、スキー場のゲレンデに出る。さらに草に覆われた斜面を歩いて行くと、五号目に着く。そこからは、ジグサグの急な上りが続き、途中、足元の高山植物と遠くかすんだ琵琶湖を見ながら、9合目の尾根の上まで登る。頂上付近は、広く売店が立ち並び、風が強い。ヤマトタケルの像の前で写真を撮って、来た道を戻る。帰り道、ジョイ伊吹で途中下車して、薬草湯に浸かって汗を流す。
72.雄阿寒岳・雌阿寒岳/73.斜里岳/74.羅臼岳(2007.7.29〜8.4)
(コース)辻堂→藤沢 →羽田空港 ⇒ 女満別空港→美幌→阿寒湖キャンプ場(泊)→滝口〜雄阿寒岳〜滝口→オンネトー(泊)〜雌阿寒温泉〜雌阿寒岳〜オンネトー→摩周湖→清里オートキャンプ場(泊)→清岳荘〜斜里岳〜清岳荘→ウトロ(泊)→岩尾別温泉〜斜里岳〜岩尾別温泉→ウトロ(泊)→網走→女満別空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)満席のエアドゥに乗って、女満別空港に到着。レンタカーに乗って、美幌でガスボンベとズックを買って、阿寒温泉に4時頃到着する。キャンプ場でテントを申し込んだ後、アイヌ村と湖畔を探索し、まりも湯に浸かった後、海鮮丼を食べてテントで横になる。二日目、少し雲が多いがまずまずの天気。7時にキャンプ場を出発して、登山口に車を停めて、登山を開始する。阿寒湖の東側を巻くように進み、太郎沼を過ぎると、針葉樹の深い斜面の登りが続く。3合目を過ぎると、更に斜度が増して5合目まで長い道のりを行く。ハイマツの茂みを掻き分けるように視界が開ける。振り向くと阿寒湖の眺めが素晴らしい。火口跡を巻くようにアップダウンを繰り返し頂上に到着。パンケトーが見えた。麓に4時過ぎに戻り、温泉で汗を流し、アイヌ村でエゾ鹿丼を食べる。オンネトーキャンプ場でテントを張って眠る。3日目、朝5時に起床、野中温泉に車で移動し、7時前に登山を開始する。アカエゾマツの根の張る斜面をゆっくり登る。火山礫がゴロゴロして、高山植物が少し生えた7合目から9合目ま
で行くと、火山のジェットのような音が大きく聞こえるようになり、ぱっと視界が開けて、火口の全容と剣が峰、阿寒湖が見えた。素晴らしい景色を目に焼き付けて、下山する。車で摩周湖に立ち寄り、清里町に移動し、オートキャンプ場にテントを張る。4日目、一晩中騒がしくて眠れないまま、オートキャンプ場を6時に出発し、ダートの道を8km進み、清岳荘の駐車場に車を停める。山荘前の林道から、山道を行くとほどなく一ノ沢が現れ、石伝いに両岸を渡りながら、いくつも滝を越えて前進する。ルートファインデングに予想以上に時間を取られて、ハイマツのガレ場を抜けて、ようやく9号目の馬の背に到着する。視界が開けて、眼下に国後島が大きく見える。更に急斜面を一気に登ると、阿寒、硫黄山、摩周湖、知床の連山が一望できる頂上に到着する。帰路は新道コースで熊見峠経由の長い道のりを下り、2時前に登山口に戻る。清里で温泉に入り、ウトロに移動してキャンプ場にテントを張る。5日目、天気の崩れを気にして早朝5時にキャンプ場を出て、岩尾別温泉から羅臼岳を目指す。木下小屋から斜面を登ると、ヒグマの出没注意場所があり、慎重に通り抜ける。長い沢を渡り、平坦な道を
行くと、大沢の雪渓に出る。登り切った先にある羅臼平は風が強い。山頂への道は、火山礫を積み上げたような急な登りが続く。手足を使って必死に登り、山頂に到着する。三ツ峰から硫黄山への知床の山々が眺められ、壮大なパノラマを涼風に吹かれながら楽しむ。下山して、麓の開放的な岩尾別温泉の露天風呂につかり、知床遠征を終えた。
75.乗鞍岳(2007.9.8)
(コース)辻堂→新宿→沢渡上→乗鞍高原→畳平〜三合目〜五合目〜九合目〜山頂〜畳平→乗鞍高原→白骨温泉
(メモ)新宿発の高速バスを利用して、沢渡上で下車して、タクシーで乗鞍高原に移動する。バスに乗り換えて、高原の道路を1時間ほど行くと、標高2800mの畳平に到着。鶴が池を回りこむようにじゃり道を行くと、カジュアルな服で乗鞍岳のハイキングを楽しんできた人に会う。ドームのある観測所を右手に見ながら進むと、赤い屋根の肩の小屋に着き、そこから先は山道になる。ツアーの人を追い抜いて、稜線に出ると、ひと登りで鳥居のある山頂に到着した。雲が多く眺めは良くなく、早々に下山して、畳平に戻る。
76.鹿島槍ケ岳(2008.8.8〜11)
(コース)辻堂→新宿→信濃大町(泊)→扇沢〜種池山荘〜爺ケ岳〜冷池山荘(泊)〜布引岳〜鹿島槍ケ岳(南峰)〜北峰〜冷池山荘〜種池山荘(泊)〜扇沢→信濃大町→辻堂
(メモ)新宿からエアコンの効きが悪い高速バスに乗って、夜の7時過ぎに信濃大町に到着。駅前の民宿に泊まって、五輪の開会式を見ながら眠る。二日目、青空の絶好の天気に恵まれた。扇沢まで路線バスで移動して、少し戻ったところにある登山口から7時に登山を開始する。樹林に覆われた斜面をしばらく登ると、視界が開けて、扇沢を囲む山々が見えるようになり、尾根に立つ種池山荘がぐんぐん近づいてくる。重装備のせいか少しバテ気味になり、急坂を登り詰めた種池山荘でしばらく休む。右手に見える爺ケ岳に向かって、雷鳥の親子を見ながら、石のゴロゴロした斜面を休みながら進み、1時間ほどで頂上に立つ。巻き道をさらに歩いて行き、キャンプ場のある冷池山荘に着き、冷たいビールでのどを潤して眠る。三日目、快晴の天気、西に剣、立山がそびえ、北に鹿島槍ケ岳が見えた。すばやく、身支度を整えて6時に出発する。リンドウ、コバイケイソウなどの高山植物が咲く稜線上の道を進み、1時間ほどで布引岳の頂上に立つ。鹿島槍南峰に向かって、ガレた急坂をジグザクに登る。南峰
のピークは人が溢れていた。山頂からガレ場を急降下して、北峰を目指す。南峰とは対照的に寂しかったが、唐松岳、キレット小屋、白馬鑓を見ることができた。日差しが強い中、冷池山荘に戻ってテントを畳み、爺ケ岳を越えて種池山荘に戻る。所狭しと張られたテント場で眠る。四日目、4時に起きて、登山者に声を掛けながら、扇沢まで下山してバスで帰る。
77.焼岳(2008.9.12〜13)
(コース)辻堂→新宿→上高地〜焼岳登山口〜新中尾峠→焼岳〜焼岳登山口〜上高地→新島々→松本→辻堂
(メモ)新宿発の夜行バスに乗り、7時前に上高地のバスターミナルに着く。身支度を整えて、梓川沿いの遊歩道を歩いて田代橋を渡り、登山口への道路を歩く。明け方に立ち込めていた雲は少なくなり、上々の天気。緩やかな山道をしばらく進むと、次第に上りがきつくなり、長い梯子を登ると焼岳の山容が目に飛び込んできた。草原の先にある焼岳山荘を過ぎると、眺めの良い展望台に着き、荒涼とした焼岳山頂部が間近に迫ってきた。鞍部からは火山礫がゴロゴロした斜面をペンキの印を頼りに登り、蒸気の噴出す北峰山頂に到着。山頂から、穂高の山々は雲に覆われて見えなかったが、上高地がよく見えた。長い登りに疲れてしばし休憩した後、往路を下る。上高地で温泉に入って、バスで新島々に移動して、電車を乗り継いで帰る。
78.吾妻山/79.磐梯山(2008.10.11〜13)
(コース)辻堂→郡山→裏磐梯(泊)→天元台〜北望台〜吾妻山〜天元台→裏磐梯(泊)→八方台〜磐梯山〜八方台→裏磐梯→喜多方→辻堂
(メモ)10月の3連休を利用して、裏磐梯のペンションを拠点にして、吾妻山と磐梯山を登ることにした。絶好のドライブ日和で、東北道と磐越道を300km走行して、裏磐梯のペンションに到着。翌日は前日と打って変わって、雲が多く、気温が低い天気。桧原湖の東岸の道を北上して、紅葉で黄色に染まった山を抜ける西吾妻スカイラインを経由して天元台に移動する。ロープウェイとリフトを乗り継いで、1000m程度の高度を一気に稼いで、北望台に着く。小雨が降り、氷点下で木に霜が降りていた。樹林帯の山道を登り、ほどなく広く開けた人形石を通過すると、木道が敷かれた湿原の原が広がり、雲の切れ間から西吾妻山と東吾妻の山並みが望めた。何度か木道で転倒しながら更に進む。梵天岩からは登山ツアーのグループが溢れて、前に進めなくなる。西吾妻小屋経由で狭い西吾妻山の山頂に到着して、早々に若女平経由で下山する。天元台にある自然館内の温泉で冷えた身体を温めて、往路を引き返して裏磐梯に戻る。最終日、早起きして6時に八方台の駐車場から、磐梯山を目指す。広い山道をし
ばらく歩くと、中ノ湯の温泉小屋に着く。さらに樹林帯を進んで行くと、視界が開けて、水場のある弘法清水小屋でひと休みする。櫛ケ峰の荒涼とした山容が間近にせまって見えた。急坂を一気に登って、岩のゴロゴロした頂上に到着。猪苗代から遠く、朝日、月山、鳥海山の方まで展望が得られた。多くの登山者に挨拶をして下山すると、八方台付近の路上は車で溢れていた。
80.恵那山(2008.11.1〜2)
(コース)辻堂→相模湖→飯田(泊)→広河原〜登山口〜恵那山〜登山口〜広河原→昼神温泉→飯田→辻堂
(メモ)前の晩は、飯田市郊外にある立ち寄り湯に宿泊する。朝6時に出発して、広河原を目指す。途中、戸沢の集落で道に迷ったが、リカバリして、7時前に広河原駐車場に到着。黄色く色づいた山あいの林道を15分ほど歩くと、左手に登山口の道標があり、丸木の橋を渡って登山を開始する。急な斜面を1時間程登ると、1716mの道標があり、そこから先は笹の生い茂る尾根道が続き、涼しい秋風の中を気持ちよく進む。振り返ると、御岳山が大きくそびえて見えた。さらに高度を上げると、足元に霜が残り、気温が下がって身体が冷えてきた。平坦部と斜面を繰り返しながら更に進み、最後の斜面を登り詰めると、見晴台のある頂上に9時15分に到着した。避難小屋まで足を伸ばしてから、往路を下って11時半に駐車場に戻る。紅葉のシーズンのためか、登山者が非常に多く、林道にずらりと車が止められていた。途中、昼神温泉の立ち寄り湯で汗を流して、中央道で帰る。
81.蔵王山(2009.7.19〜20)
(コース)辻堂→仙台→遠刈田(泊)→刈田峠〜刈田岳山頂〜馬の背〜熊野岳〜刈田峠→遠刈田→仙台→辻堂
(メモ)約20年振りに梅雨の明けきらない仙台を訪れた。駅前でレンタカーを借りて、市内観光をした後、遠刈田温泉のホテルに宿泊して、温泉と美味しい中華料理を食べて眠る。翌朝、雲が垂れ込め小雨模様の天気、エコーラインから刈田岳のレストハウスを目指す。風が強く、ほとんど視界が得られない最悪の気象条件であったが、予定していたコースを短縮して熊野岳だけを登ることにした。雨具着込んで登山を開始する。さすがに他に登山者は見当たらず、心細い中、10m位の間隔で立てられた丸木を頼りに、馬の背を風に煽られながら進む。右手のお釜は全く見えかった。30分程で十字路に着き、左手の稜線に沿ってしばらく行くと、神社のある山頂に到着した。往路を足早に戻り、下山後、青根温泉で汗を流して、遠刈田で名物の鶏そばを食べた。
82.飯豊山(2009.8.8〜12)
(コース)辻堂⇒郡山⇒山都→川入〜御沢キャンプ場(泊)
〜三国岳〜切合小屋(2泊)〜飯豊本山〜切合小屋(泊)〜三国岳〜御沢〜川入→山都⇒郡山⇒辻堂
(メモ)帰省客で満席の東北新幹線に乗って郡山に行き、磐西線に乗り換えて山都で下車。川入まで季節運行の路線バスで景色を楽しみながら行き、小雨のぱらつく中、30分程じゃり道を歩き、広い御沢のキャンプ場でテントを張って眠る。2日目、5時に起床して手早くテントを畳んで、登山を開始する。空は雲が厚く、湿度が高い中、長沢尾根の急斜面を30分間隔で休みながらゆっくり登る。深くえぐれた山道はぬかっていて、下山時の苦労が目に浮かぶ。横峰から平坦な尾根道となり、途中、水場でおいしい水を補給して、剣が峰に向かう。雨が降ってきて、鎖場を慎重に登り、三国小屋で昼食を食べて、切合小屋に向かう。2時間ほどで小屋に到着。雨が上がり、テントを張って夕食を食べていると、雲が切れて、目の前に大日岳が大きく迫って見えた。喜びもつかの間、発達した台風の影響で、夕方から天気が崩れ始め、翌日は激しい雨が降る荒天となった。一日中テントの中で過ごした。3日目は雨が止み、まずまずの天気となり、飯豊本山を軽装備で目指す。御秘所の岩場を抜けて高山植物が群生
している斜面を登るつめるとと、程なく飯豊山小屋に着いた。小雨が降る中、さらに稜線上の道を進み、飯豊山山頂に7時過ぎに到着した。展望は全く得られず、早々切合小屋に戻る。天気が悪くなったので、もう1晩、小屋過ごすことにした。ハイカーたちと山の話をして楽しむ。最終日、雨が上がり、5時に下山する。三国小屋に着くと、小雨が降り出し、慎重に剣が峰の岩場を通過する。御沢まで雨でぬかった急坂を、杖の助けを借りてひたすら下る。キャンプ場に9時過ぎに到着し、着替えた後、バスでいいでの湯で汗を流して、名物のそばを食べた。電車を乗り継いで帰る。
83.御嶽山(2009.9.5〜6)
(コース)辻堂→伊那→木曽福島(泊)→田ノ原〜王滝頂上〜剣が峰〜王滝頂上〜田ノ原→木曽福島→伊那→辻堂
(メモ)朝7時半に発ち、中央道伊那ICから新たにトンネルが開通した権兵衛街道を走って木曽へ抜ける。木曽福島で名物のそばを食べて、桟温泉に宿泊する。温泉と解禁になった鮎の夕食に満足して早めに床についた。朝4時に起床して、車で王滝経由で田ノ原まで移動する。高度2000m近くまで車で登り、6時過ぎに6合目にある田ノ原の駐車場に到着する。既に多くのハイカーが到着しており、眼前に御岳山が大きくそびえて見えた。登山口から砂利と木の階段を敷き詰めた緩やかな道を御岳山の方に進むと、ハイマツの茂る勾配にきつい道に変わり、やがて大きな岩がゴロゴロした急斜面になった。ツアーやグループの登山者を追い抜いて、王滝の頂上まで一気に駆け上がった。硫黄の臭いが立ち込めた荒涼とした山頂部の風景が目に飛び込んできた。八丁ダルミからさらにきつい登りと急な階段があり、登り詰めると奥宮がある剣が峰山頂に到着した。眼下には青い二の池が広がり、遠くには北アルプスの山々が連なって見えた。帰りは往路を駆け足で下って10時過ぎに田ノ原の
車に戻った。木曽福島から伊那に抜けて、渋滞の中央道を帰る。
84.鳥海山/85.月山(2009.10.10〜12)
(コース)辻堂⇒新庄→吹浦(泊)→鉾立〜御浜〜千蛇谷〜鳥海山〜千蛇谷〜御浜〜鉾立→鶴岡(泊)→阿弥ガ原〜月山〜阿弥ガ原→新庄⇒辻堂
(メモ)今年の登山の締めくくりとして、10月の3連休に庄内地方に遠征して、鳥海山と月山を登ることにした。大型の台風が立ち去った後で、天気が不安定な状態であったが、冬が来る前の最後のチャンスとみて、思い切って出かけた。山形新幹線で新庄まで行き、レンタカーで酒田経由で吹浦まで移動した。大荒れの天気で、激しい雷雨に見舞われた。宿泊した民宿で、自慢の鮭料理を食べていると、テレビでは鳥海山の初冠雪のニュースをしていた。翌朝、5時に起床して、うす暗いブルーラインを車で移動する。高度を上げると霧が濃くなり、鉾立の駐車場付近では、全く先が見えない状態になった。登山口から石段をひたすら登り、六合目の賽の河原から御浜小屋を過ぎると、石に霜が降りて、気温がどんどん下がってきた。強い風が吹く中、重ね着をして前に進み、八丁坂を下り、梯子を上ると七五三掛けの分岐に着いた。雪渓を渡り、千蛇谷コースを行くと、雪が積もっていて、岩に書かれているペンキが見つけにくくなった。頂上小屋からは山頂へのルートを、後から来た登山者と一緒に探し
、いくつも峰を登った後、ようやく雪に埋もれた山頂のプレートを発見することができた。吹雪いて身体が冷えてきたので、早々に下山する。御浜の手前からは横殴りの強い雹が降り、顔を伏せながら前に進んだ。2時過ぎに鉾立に戻り、稲庭うどんで身体を温めて、鶴岡に移動した。鶴岡駅前のホテルで温泉に入り、庄内牛のステーキで栄養を補給して眠る。翌朝、5時に起床して移動する。阿弥ガ原への山道は細く長かったが、麓は色づいており、快適なドライブができた。8号目の駐車場に車を停めて、枯れた阿弥ガ原の遊歩道を半周ほど回って、笹の原の中にある山道を登る。たたみ石付近から、敷き詰めらていた石が凍りついていて歩きにくくなった。行者返しの急坂を越えてしばらく行くと、凍った木道歩きとなり、ほどなく山頂のある月山神社に到着した。雲に覆われて展望は全く得られなかったが、さすがに信仰の山であり、自然の厳しさを感じた。
86.大台ガ原/87.大峰山(2010.5.5〜5.6)
(コース)辻堂⇒京都⇒橿原神宮前⇒吉野(泊)→洞川→大台ガ原駐車場〜日出ガ岳〜大蛇ぐら〜大台ガ原駐車場→洞川(泊)→行者還トンネル〜弥山〜八経ガ岳→弥山〜行者還トンネル→洞川(泊)→橿原神宮前⇒奈良⇒京都⇒辻堂
(メモ)5月の連休に遷都祭りの奈良観光と合せて登山を計画した。吉野の老舗旅館で豪華な夕食を楽しんだ翌日、世界遺産の金峯山寺をお参りして洞川に移動する。ゴロゴロ水と呼ばれる名水をペットボトルに詰めて、狭い国道309号を何度も対向車を回避しながら進み、3時前に大台ケ原の駐車場に到着する。連休でハイキングに来ている家族が多く、早々に身支度をして周回コースを東方向に行き、20分程で最高点の日出ガ岳に到着した。大台ガ原は、雨がよく降ると聞いていたが、この日はよく晴れて遠くの山々が望めた。更に、木道を進むと立ち枯れた林が広がり、笹の茂る正木ガ原に出て、分岐点から岩のゴロゴロした道を行くと周囲に絶壁の見える大蛇ぐらに着いた。更に先を行くと、アップダウンのきつい山道になり、山荘付近で道に迷いながら駐車場に戻った。帰路は吉野方向に迂回して宿泊地の洞川に戻る。この日は修行の戸明けの前夜で、たくさん修行者が宿泊していた。翌朝、5時に宿を出発して行者還トンネルを目指して車を走らせ、6時過ぎにトンネル付近に着く。付近はすでに駐車している車で溢れていた。身支度をして登山道を歩き始める。沢に掛かる木の橋を渡り、ブナの林の中
にある細く急な山道を2時間ほど登り続けて行くと、尾根に到達し山容が見えてきた。足元に群生しているオオヤマレンゲを見ながら、更に登って行くと、弥生神社の建つ弥山の山頂に到着した。小屋の手前にある八経ガ岳への道を進み、アップダウンを繰り返して八経ガ岳山へ着き、四方に広がる山々の眺望を楽しみながら、昼食に持参した柿の葉寿司を食べた。帰路の途中で、遠く離れた大峯山の方からほら貝が鳴り響く音を聞いた。
88.早池峰山(2010.7.17)
(コース)辻堂→花巻(泊)→岳〜河原坊〜小田越〜岳→宮古(泊)→盛岡→辻堂
(メモ)4時の宿泊先の花巻西温泉を出発して、4号線を北上して山合いの県道を抜けて岳の駐車場に到着した。5時半発のバスに飛び乗って河原坊の登山口に移動する。この日は梅雨明けで、多くのハイカーで賑わっていた。樹林帯の中に流れている沢を渡って行くとぱっと視界が開けて、岩がゴロゴロした急斜面に出る。アルペン的な雰囲気が漂う気持ちのよい風景を見ながら、息を切らしながら、斜面を登り続ける。更に高度を増すと大きな打石、千丈ガ岩が現れ、程なく小屋のある山頂に到着した。途中一緒に登ってきた人と談笑して景色を楽しむ。下りは小田越へのコースを行く。途中、高山植物が群生しているところがあり、涼しい風が吹き抜けて爽快であった。長い梯子が掛けられているポイントを慎重に下り、1時間半ほどで登山口に着いた。30分ほどバスを待って岳まで戻り、車で盛岡まで移動する。
89.幌尻岳(2010.8.8〜8.10)
(コース)辻堂→藤沢→羽田空港⇒千歳空港→振内→沙流川キャンプ場(泊)→林道ゲート駐車場〜取水ダム〜幌尻山荘〜幌尻岳〜幌尻山荘〜林道ゲート駐車場→沙流川キャンプ場(泊)→樽前山→半月湖キャンプ場(泊)
(メモ)夏休み前半に幌尻岳と羊蹄山の登山旅行に出かけた。千歳空港でレンタカーを借りて、高速を利用して道央に移動し、振内にある沙流川キャンプ場にテントを張る。雲が多く、翌日の天気を心配しながら眠る。2時に起床して真暗な夜道を車を走らせる。登山口の標識を見つけて林道に入り、鹿の飛び出しを警戒しながら慎重に運転し、3時過ぎにゲートに到着する。薄暗い林道をヘッドランプをつけて進む。取水ダムまでの5kmの道のりは意外と長く、途中、自転車やバイクを利用している人に追い抜かれて、6時前に到着した。マリンシューズに履き替えて、マークを探しながら四ノ沢の徒渉を繰り返す。膝上まで冷たい水につかり、だんだん感覚が麻痺してきた。7時半に幌尻山荘にたどり着き、登山靴に履き替えて進む。急坂が続き、命の水まで一気に登ると、ほどなくハイマツの茂る稜線に出る。霧が立ち込めて景色は見えなかったが、足元に高山植物が咲き並び、カールに沿ってカーブした尾根道を行くと10時半に頂上に到着した。苦労して登った山頂は立ち去り難かったか、帰りも長い道
のりであり、足早に下山する。途中、霧が晴れて、戸鳶別岳まで続くカールがはっきり見えた。帰路は沢渡りに予想以上に時間を取られ、疲労もあり、16時過ぎに駐車場に戻る。12時間を越える長い登山にさすがに疲れて、キャンプ場に帰ってすぐ眠ってしまった。翌日は移動途中にある200名山の樽前山に登った。7合目まで車で行くことでき、家族連れで賑わっていた。火口を一周しようと思ったが、頂上付近に羽虫が大発生しており、早々に引き上げてきた。羊蹄山の東に移動して、半月湖キャンプ場に泊まる。体調が急に悪くなり、天気も荒天になったことから、羊蹄山の登山は断念した。
90.宮之浦岳(2010.10.11〜10.15)
(コース)辻堂→藤沢→羽田空港⇒鹿児島空港⇒屋久島空港→安房(泊)→淀川登山口〜淀川小屋〜花之江河〜投石平〜宮之浦岳〜黒味岳〜淀川登山口→安房(3泊)⇒屋久島空港⇒鹿児島空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)特別休暇を利用して念願の屋久島登山に出かけた。前日までの雨が上がり天気が安定している予報を確認して、飛行機を乗り継いで屋久島入りをする。レンタカーを借りて安房の民宿にチェックインする。夕食に首折れサバの刺身、とび魚のから揚げなど地元の名物を食べて、満足して早めに眠る。二日目、4時に起床して、真っ暗な中、車で淀川口に移動する。途中、前日に予約していた弁当を受け取る。6時過ぎに淀川口に到着する。駐車場はすでにいっぱいで近くの空き地に車を停める。よく整備された登山道を進むと、杉の巨木が立ち並び屋久島を感じさせる。程なく淀川小屋に着き、さらにアップダウンを繰り返してトーフ岩を望みながら小花之江河に到着する。鹿の親子が水を飲んでいた。高度を増すと照葉樹に変わり、岩が露出した山があちこちに現れてきた。投石峠からは大きな岩をロープを使って登ることが多くなり、更に涼しい風を受けて笹の原を進んで行く。栗生岳から急な登りになり、息を切らして登り、9時過ぎに宮之浦岳の山頂に到着する。雲が少なく、よく晴れて遠くの島々や開門岳まで見ることができた。登山者としばし談話をして、10時に下山
する。途中、黒味岳に立ち寄る。この山は猿の領域のようで、追われるように頂上の岩から降りた。淀川までの長い道のりを多少バテ気味に歩き、14時過ぎに下山する。車を走らせて、満潮前の平内の海中温泉に行く。もっちょ岩を登ってきた青年と楽しく話をして、宿に戻って夕食を食べて眠る。三日目、天気予報のとおり前線の通過で一日中雨の天気になる。白谷雲水峡、大川の滝、千尋の滝を見に行き、雨の降る湯泊まり温泉で地元に人と会話を楽しむ。昼は有名なすし屋で地魚のにぎりを食べた。四日目、早起きをして自然館から出ているバスに乗り荒川登山口に6時に到着。車に多少酔い気味になる。トロッコ道を3時間ほど歩き、更に山道を1時間ほど登り、縄文杉を見る。太古の雰囲気が漂い、圧巻であった。荒川口に14時過ぎに戻り、宿に帰る。四日目、屋久杉ランドで半日過ごして、屋久島を離れる。
91.石鎚山/92.剣山(2011.4.29〜5.2)
(コース)辻堂→藤沢→羽田空港⇒松山空港→道後温泉(泊)→黒瀬ダム→山麓下谷駅〜成就〜八丁〜石鎚山〜山麓下谷駅→伊予西条(泊)→美馬(泊)→見ノ越〜剣山〜見ノ越→徳島空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)道後温泉を6時に出発して、松山道経由で小松まで行き細い県道を進んで黒瀬ダムへ抜け、8時前にロープウェイ駅に到着する。ロープウェイで一気に高度1300mまで上がり、成就までの参道を行きお参りをして登山を始める。八丁までは緩やかな下りで、眼前に岩肌をむき出しにした石鎚山が現れ、木の階段をひたすら登ってゆく。試しの鎖に挑戦したが、大きな鎖はつかみ難くく足場の確保が難しく、体力を消耗する。更に高度を増すと残雪が多くなり、一ノ鎖を迂回して、二ノ鎖に挑む。気を抜いたのか足を滑らして岩に手と足を打ち痛めたが、何とか登りきることができた。三ノ鎖を迂回して階段を登ると、風が強くなり視界が開けて弥山の頂上に出た。身体が冷えてきたので、記念写真を撮って早々に下山する。雪に足をとられながら八丁峠まで下る。さすがに疲れが出て、休みながら成就までたどり着き、ロープウェイに飛び乗り、2時過ぎに下山した。車で西条まで移動し、ビール工場でジンギズカンを食べて、生ビールで体力を回復する。翌日は移動日にあて、こんぴらさんに立ち寄って、剣山の麓にある岩戸温泉に泊まる。川魚と山の具材を生かした料
理に満足して眠る。翌日は天気に恵まれ、朝5時に出発する。細い谷あいの国道を25kmほ走り、見ノ越の駐車場に着く。神社の横にある登山道を行き、リフトのトンネルを抜けて1時間ほど登るとリフトの終点の西島駅に着いた。しばらく登ると御神水が湧いている大剣神社に出て、広く笹の原が美しく続いているが見えた。ロッジと鉄塔の間にある木道を進み山頂に到着した。帰路は刀掛ノ松経由で下り、8時半に見ノ越に戻ることができた。
93.大山(2011.10.7〜10.9)
(コース)辻堂→藤沢→羽田空港⇒出雲空港→境港→大山(泊)〜夏山登山口〜山頂〜大山寺→大山牧場→出雲(泊)→出雲大社→岩見銀山→島根空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)秋の3連休を利用して山陰に登山旅行に出かけた。一日目、昼過ぎの便で出雲空港に到着し、レンタカーを使って境港に行く。水木しげるロードは鬼太郎と妖怪たちが町中にいて、とても楽しかった。海鮮料理やで生きのよい刺身定食を夕食にとり、大山の麓にあるロッジに移動して泊まる。第二日目、5時に起床して大山登山に出かける。薄暗い中、大山寺の長い石畳の参道を横切って、河原に抜けると、既に駐車場はいっぱいであった。夏山登山道を登り始めると、しばらく階段状の急登がつづき、息を切らして先へ進む。5合目を超えると、木々が色づき、左手に陽が登って行くのが見えた。高度を増すと大山寺が小さくなり、大山の影が西側に映っているのが見えた。8合目を過ぎると木道歩きとなり、雨にぬれて滑らないように気をつけて進む。7時半ころに山頂に到着し、景色を楽しんで下山する。途中、1000人近い人と行き合い、9時過ぎに登山口に戻る。大山寺にお参りをして、ロッジに戻って風呂で汗を流す。昼は牧場で大山をながめながら、バーベキューとソフトクリームを食べる。三日目は、出雲大社、石見銀山まで足を伸ばし
て、帰路に着く。
94.岩木山/95.八甲田山/96.八幡平/97.岩手山(2012.8.11〜8.14)
(コース)辻堂→東京→新青森→鯵ヶ沢(泊)→岩木山→新青森→酸ヶ湯〜八甲田山〜酸ヶ湯→ロッジ(泊)→十和田湖→八幡平(泊)→岩手山→盛岡→東京→辻堂
(メモ)はやぶさに乗って新青森に行く。全国的に天候が不安定で、天気予報を見ながら適宜計画を変更することとした。レンタカーで鯵ヶ沢まで移動して、名物のいか焼きを食べて高台にあるホテルに泊まる。翌朝、7時前に朝食を済ませて、岩木山登山に出かける。岩木スカイラインのゲートが開くのを待ち、八合目まで一気に車で登り、駐車場からリフト横の登山道を登る。深くえぐれた道を進むと程なく9合目のリフト終点に着く。ガレた岩場の坂を登りつめて、9時過ぎに山頂に到着した。頂上には大きな鐘と岩木山神社があり、お参りをして下山する。山の麓では名物のとうもろこしが売られていた。青森まで戻って昼食にまぐろ丼を食べて酸ヶ湯温泉までよく整備された道路で移動する。13時過ぎに八甲田山を目指して出発する。しばらくブナの林を歩いて行くと木道のある湿原が現れ、下山を予定してルートから登ってしまったことに気づいた。蒸し暑い日差しの中、延々と湿原歩きをして、土毛無岳の長い階段にたどりつき、ようやく井戸岳の分岐までに来た。八甲田大岳への岩場を多少バテ気味に登り、3時半に山頂に到着した。ローブウェ
イを使って来たという夫婦に握り飯をご馳走になり、仙人岳経由で下山する。途中、八甲田清水を飲んで元気を取り戻し、酸ヶ湯には4時半に到着した。名物の仙人風呂で汗を流して、ロープウェイの近くにあるロッジに泊まる。第三日目朝から小雨が降り、八幡平に向かう途中立ち寄った十和田湖に着いた頃には、本格的な雨になってしまった。八幡平では激しい雨が降り、霧が深く立ちこめていたので、計画を変更して頂上のバス停から遊歩道を周回して早々に引き上げる。後生掛温泉で様々な温泉を楽しんだ後、八幡平のホテルに泊まり、天気の回復を待つ。第四日目、朝食を済ませて、岩手山に出発する。目的地の馬返しがなかなか見つからず8時前に到着する。登山口からしばらく薄暗い樹林の中を歩き、旧道を登ると火山岩のゴロゴロする岩場が続き、それを登り切るとまた斜面が続き、5号目からようやく森林限界となり高山植物が咲いていた。6合目付近から頂上部が見えるようになり、ほどなく小屋に到着し給水してハイマツをかきわけながら進む。途中、沼やホテルなど下界が良く見えた。火山岩のもろい斜面を登り、1時半に山頂に到着する。石仏の並ぶお鉢めぐりをして、荒々しい火口を眺
めて下山する。7合目からは人の少ない新道を行き、スムーズに下り、13時過ぎに登山口に戻った。盛岡まで移動して新幹線で帰路に着く。
98.後方羊蹄山(2013.8.11)(コース)函館→ニセコ→真狩登山口〜後方羊蹄山〜真狩登山口→ニセコ
(メモ)前日に函館の市内観光、夜景を楽しんだ後、ニセコに移動する。先を急ぎすぎて、途中、スピード違反で切符を切られてしまった。羊蹄山の壮観を眺めながら宿泊先のヒルトンホテルに行く。翌朝、天気は晴れで、山に雲が掛かっていた。登山口の真狩キャンプ場に8時前に到着し、登山を開始する。4合目まで急斜面を登ると街が見渡せた。5合目付近でエゾリスに遭遇し、7合目で雨が降り始めやがて本降りになった。植生の切れ目を抜けると、霧に覆われた火口周辺部で出て、時計回りに進み山頂を目指した。雨雲が停滞していたのか、山頂は土砂降りで、火口部分を見て、写真を撮って早々に下山する。下山口付近で名水の湧き水を汲んでホテルに引き返す。
99.大朝日岳(2013.10.12〜10.15)
(コース)辻堂→浜松町→羽田空港⇒庄内空港→鶴岡→志津温泉(泊)→越沢〜麻耶山〜越沢→志津温泉(泊)→古寺鉱泉〜大朝日岳〜古寺鉱泉→鶴岡(泊)→庄内空港⇒羽田空港→藤沢→辻堂
(メモ)秋の3連休を利用して大朝日岳を登ることとした。例年になく台風の発生が多く、天気が不安定な中、一日予備日を設けて余裕のある計画を立てた。これが結果として幸いすることになるのだが。。 貯めたマイレージを使って手に入れた航空券で、庄内空港に昼過ぎに到着。天気はくだり坂で肌寒い。レンタカーで山形道を南下して、月山花笠道経由で日暮れ前に宿泊先の志津温泉に到着した。五色沼のほとりに立つ味のある民宿で温泉につかって眠る。翌朝は天気予報のとおり大雨で大荒れの状態だったので、朝食後、古寺鉱泉の下見に行く。春の豪雨で橋が流されて道路が迂回していたが通行に問題ないことを確認して安心する。その後、天気の快復を期待して鶴岡経由で麻耶山方面に出かけることにした。道を間違えながらも、昼前に登山口の越沢に到着した。ちょうど雨も上がり、登山ができそうになったので、沢沿いの登山道を登りつめて、2時間ほどで山頂に行く。険しい反対側の山容を眺めて早々に下山したため、少々物足りない登山であったが、前日の足慣らしにはなった。鶴岡ICのそばのショッピングセンターで土産と食
料を買い込んで、志津温泉に戻る。3日目朝、5時に旅館を出発して暗い県道を大井沢方面に進む。古寺鉱泉の駐車場はいっぱいで路肩に停めて6時に出発する。登山口でいきなり道を間違えて時間をロスする。緩やかな斜面を前後のパーティとの間隔を気にしながら登り、一服清水から先は深く削れた環状の道を行くと、8時過ぎに古寺山頂に到着した。空は晴れて、小朝日岳から大朝日岳に続く稜線、遠く月山、鳥海山まで見渡すことができた。紅葉で色づいた小朝日岳を背に気持ちの良い尾根道を進み、銀玉水の先の斜面で元気の良い青年に先を譲った。大朝日小屋からひと登りで山頂には10時半に立つことができた。長い道のりを忘れてしばし休憩してから下山する。12時前に小朝日岳の分岐まで戻り、行きに迂回した小朝日岳を登る。山頂で先ほどの青年に会った。この青年とはこの先の小寺山、一服清水、鉱泉駐車場でも度々会った。長い下山路をひたすら歩き、14時半に古寺鉱泉に戻ってきた。大井沢の温泉に立ち寄り、宿泊先の鶴岡駅前のホテルに移動する。天気予報は翌日から台風の接近を知らせていた。
(メモ)台風の通過を待って光岳の登山を計画した。前線の北上により雨続きで、2日目だけ晴れる天気予報に合わせて出発した。新たに開通した圏央道は、八王子のJCT前で大渋滞で、中央道も雨で事故渋滞がひどく、2時過ぎに松川ICにようやく到着した。大雨の中、道に迷いながら上村へのトンネルを抜けて、林道赤石線を目指した。林道はひどく荒れたダート状態で大きな石を避けながら緊張して進んで行く。途中、バイクの人に、この先問題がないことを聞いて安心して16時過ぎに聖光小屋に到着した。管理人の好意で屋根のある炊事場でテントを張り、翌日の好天を期待して眠る。翌朝、4時に起床して空を見上げると星が輝き、月が出ていた。早々に身支度をして、5時に出発し、易老渡の駐車場先の鉄橋から登り始める。樹林に覆われた急な斜面を高度の上昇を確認しながら進み、ヒノキの巨木に囲まれた面平を経て、更に続く急な登りを何度も石に腰掛で休みながら進む。途中知
り合った3人登山者と励ましあいながら、10時過ぎに易老岳の頂上に着いた。カロリーを補給して光小屋までアップダウンを歯を食いしばって進み、途中、静高平の水場で休んで、1時過ぎに茶色の光小屋に到着した。テントを張ると雨がぱらついてきた。知り合った1人の登山者と一緒に山頂を目指し、準備した100名山完登のプレートを持って記念写真を撮影した。展望台からは光岩、池口岳、富士山を眺めることができた。夕食は知り合った3人と山の談義で盛り上がった。翌日は朝から激しい雨となった。易老岳で登山者たちと別れた後は、茶臼岳、上河内岳への苦しい移動となり、ずぶ濡れになって聖平小屋にたどり着いた。テントをあきらめて、山小屋に泊まり、翌朝は小雨の降る中、聖光小屋まで下山する。遠山郷のかぐらの湯に入って、名物のジンギス丼を食べて、渋滞の中央道を帰る。