Alone again (Naturally) 

          

1. 僕はたとえ不幸ではなくても

  今すぐに近くの塔に行き

  頂上まで登り身を投げることも平気でできると思う

  くじけている人にはっきり見せるために

  助けもなしに佇む

  教会で僕のようすを見ながら

  人々はこう話していた 

  「神様 彼女は息子を育てました

  しっかりしているので

  大丈夫だから私たちは帰りましょう」

  じぶんでしたことだが

  また一人ぼっちになった

  ごく自然に

 

2.昨日を振り返れば僕は陽気で

  僕の領分を荒らそうとしない人を求めていた

  やろうとしない人間を楽しみに待っていた

  でも現実が僕を打ちのめすように立ちふさがった

  たった一振りで僕をずたずたにした

  神の慈悲を語る時

  僕は疑いを持つようになった

  もし神が本当に存在するならば

  必要な時にどうして僕を見捨てたのか

  本当に僕はまた一人ぼっちになった

  ごく自然に

  

  悲しみに沈む心が

  この世にはたくさんあるように思う

  癒されない心

  放置された心

  どうしたらいいのだろう

  どうしたらいいのだろう

 

3.あの頃をふり返れば

  何よりも忘れられないのは

  父が死んだとき泣いたこと

  隠そうともしなかった

  あの時の涙

  そして65歳の時

  神は母の魂に安らぎを与えた

  母の愛したただ一人の男をおぼし召しになって

  ぼろぼろに傷ついた彼女をそのままに

  何故だかわからない

  僕の励ましにもかかわらず

  何も言わずに彼女は逝った

  その時僕は泣き暮らした

  また一人ぼっちになった

  ごく自然に

  また一人ぼっちになった 

  


  
もとに戻る