The Boxer

 

1.僕は貧しい少年

  ジブンのことは滅多に話さないけれど

  ポケット一杯の呟きのために

  反抗精神を無駄にしてしまった

  約束しても 嘘と冗談ばかり

  それでも人は都合の良いことばかりを聞いて

  あとはまるで無視してしまう

 

2.故郷も家族も捨てた時

  僕はまだほんの子供だった

  見知らぬ人々の中に混じって

  鉄道の駅の静けさの中で

  恐怖に走り回っていた

  すっかりくたびれて

  みすぼらしい人々が行く

  貧しい場所をひたすら追い求め

  彼らだけにわかる場所を探していた

  ライ ラ ライ...

  

3.労働者なみの賃金でいいからと

  僕は職を求めてやって来た

  でも仕ごとの当てはなかった

  7番街に立つ娼婦が声をかけてくるだけさ

  だけど本当のことを白状すると

  ひどく寂しい時には結構慰めになるのさ

  ラ ラ ラ ラ...

 

4.冬服を広げながら

  おもわず家に帰りたくなった

  懐かしい故郷へ

  ニューヨーク・シティの冬ほど

  身を切るような寒さはない

  あの懐かしい故郷へ帰りたい

 

5.開拓地に一人立つボクサー

  僕の職業は戦士

  ジブンに打撃を与え

  叫びを上げるまで切り刻んだ

  ダウンさせられた一撃を決して忘れない

  怒りと屈辱の中で 叫ぶ

  「俺は出て行く 俺は出て行く」

  でも 戦士はいまでも戦っている

  ライ ラ ライ...




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