Duncan(ダンカンの歌)
1.隣の部屋の夫婦 懸賞金でも取るつもりなのか
一晩中 すさまじい喧嘩をしている
なんとか眠ろうとしているんだけれど
何しろ モーテルの壁はやたらと安っぽくて
僕の名前はリンカーン・ダンカン
そして これが僕の歌
これが僕の歌
2.父親は猟師で
母親は猟師の友達だった
退屈とチャウダーの中から生まれたのがこの僕
一人前になると
僕は海辺の家を飛び出して
ターンパイクを突っ走って
ニューイングランドを目指した
憧れのニューイングランド
3.自信もボロボロになり
ジーンズの膝は穴だらけ
ポケットには1セントもない
ああ 何てことだ
僕はもう救いようがないほど貧乏だった
せめて指輪でもしてくれば良かったな
そうすれば 質に入れられたのに
これを質に入れたいですよって
4.駐車場で 若い娘が
群衆に説教をしていた
賛美歌を歌い 聖書を読んで聞かせていた
途方に暮れていることを話すと
彼女はペンテコステ祭りのことを話してくれた
僕には彼女が救いの道のように思えた
5.その日の夜も更けて
僕は懐中電灯を片手に彼女のテントに忍び寄った
そして僕は長かった少年時代と別れを告げた
すると 彼女は僕を森に誘いだして
「ああ また感じてきたわ いい気持ちよ」と言った
そして 僕らは犬のように愛し合った
愛し合った
6.ああ何という夜だ まさに快楽の園だ
あの素敵な想い出は 今も鮮やかに残っている
僕はギターを弾いていた
星空の下に寝そべって
神に感謝を捧げていた
この指を与えてくれたことを
こんなに素晴らしい指を与えてくれたことを