Love Minus Zero / No Limit

 

  彼女は沈黙のようにしゃべる

  理想も暴力もなしに

  貞節を誓う必要もない 

  そう彼女は本当に氷のようで火みたいだ

  人はバラを携えて デートの約束をする

  彼女は花のように笑う

  バレンタインでも彼女のことを買うことはできない

  

  10セントストアやバス停で

  人々は状況を語り

  本を読み 引用を繰り返し

  結論を壁に描く

  未来を語る人をいる

  彼女は静かにしゃべる

  彼女は失敗のような成功はなく

  失敗は成功でないことを知っているから

  

  マントと短剣がぶらさがり

  マダムがローソクを点けて

  騎士の儀式で 歩兵さえも恨みを抱く

  マッチ棒の銅像が互いに崩れ落ちる

  彼女はウインクして かまわない

  議論したり判決したりするには知りすぎたから

  

  真夜中の橋が揺れている

  田舎の医者が散歩する

  銀行家の姪が完全を求めて

  賢者からのすべての贈り物を期待する

  風はハンマーのように吠え

  夜は冷たい風が吹き 雨が降る

  彼女は何かカラスのように

  私の窓辺で傷ついた羽を休める





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