Early Morning Rain(朝の雨)  


1.早朝の雨の中
  手に1ドル札を握り締め
  心に痛む傷を抱え
  ポケット一杯の勇気を持って
  故郷からずいぶん遠くまで来てしまった
  ああ 愛する人が恋しくてたまらない
  早朝の雨の中
  どこへ行くあてもなく

 

2.9番滑走路に
  大きな707が飛び立とうとしている
  そして俺はこの草の上で
  足止めをくらっている
  酒が良く効くね
  女たちは皆とても軽い
  ほら彼女が行くよ 
  彼女は最後に現れる

 

3.力強いエンジンの響きを聞いて
  銀色に輝く翼を見て
  機体は西に向かって飛び立って行くよ
  雲のはるか上空を飛行する
  そこには朝の雨は届かない
  そう いつも太陽が照っている
  あと3時間もすれば
  俺は故郷の空の上を飛んでいる

 

  この古い空港にはうんざりするよ
  最悪だよ
  俺は地上に足留めをくらい
  凍えながら酔っ払っているのさ

 

  貨物列車に飛び乗るように
  飛行機には飛び乗るわけにはいかないさ
  だからそろそろ出掛けた方がよさそうだな
  早朝の雨の中

 

  





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