Richard Cory

 

  1.町の連中は言っている

  リチャード・コリーはこの町の半分を所有していると

  財産を拡げるために

  政界にコネを効かせているのだと

  銀行家の一人息子として 上流社会に生まれた

  人が望むものすべてを 彼は手にしていた

  権力 優美さ そして ぜいたくな暮らし

  

  ※なのに 僕は彼の工場に雇われている身

  自分の人生を呪い 自分の貧しさを呪っている

  そして いつも夢見ている ああ 僕がなれたらなあ

  ああ リチャード・コリーになれたらなあ

 

  2.新聞は彼の行く先々を写真付きで紹介している

  オペラ劇場でのリチャード・コリー

  ショーに姿を見せたリチャ−ド・コリー

  それからパーティでの様々な噂や

  ヨットの上でのバカ騒ぎ

  ああ ありとあらゆるものを手にして

  彼はさぞかし幸せに違いない

  
    ※繰り返し

 

  3.彼は惜しげなく慈善を施し

  一般の人にも受けがよかった

  人々は彼の援助をありがたく思い

  心から彼に感謝した

  だから夕刊の見出しを見た時に

  僕は驚きの気持ちでいっぱいだった

  「リチャード・コリー 昨夜 帰宅後 頭を打ち抜く」  

  

    ※繰り返し






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