Vincent       

 

1.星降る夜

  パレットの青と灰色で描こう

  魂の闇を知っているその目で

  夏の一日を見渡してごらん

  丘の上の影

  木々と らっぱ水仙をスケッチしよう

  そよ風と冬の冷気を捕まえよう

  雪のようなリネンの大地にたくさんの色を使って

 

 ※そう 今わかったよ

  君が何を言おうとしていたのか

  どんなに君が狂気に苛まれていたのか

  彼らを自由にしようとしたのかを

  誰も耳を傾けてくれなかった

  なす術を知らなかった

  でも今ならば聞いていくれるだろう

 

2.星降る夜

  花々は炎のように赤々と燃え

  渦巻く雲は紫入る中で

  チャイナ・ブルーのヴィンセントの瞳の中で反射する

  色彩は変化する

  黄色した穀物の畑

  苦悩が刻まれた顔が

  愛の手によって癒される

 

  ※繰り返し

 

3.だれも君のことを愛せなかったけれど

  君の愛は本物だった

  そして最後の望みが断たれた時

  星降る夜に

  恋人たちがよくやるように自らの命を絶った

  でもヴィンセント これだけは言いたい

  この世界は君のように美しい人のためには

  ふさわしくなかった

 

4.星降る夜

  空らっぽのホールに掲げられた肖像画

  名前のない壁に掛けられ 額にも入っていない人々

  その目は世界を見つめ 忘れられることはない

  君が出会った見知らぬ人たち

  ボロをまとった貧しい人たちのように

  血のように真っ赤なバラの銀色のトゲが

  つぶれて折れて真っ白な雪の上に横たっている 

 

 ※そう 今わかったよ

  君が何を言おうとしていたのか

  どんなに君が狂気に苛まれていたのか

  彼らを自由にしようとしたのかを

  誰も耳を傾けてくれなかった

  そして今でもそうだ

  彼らにはわかるはずがないから




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